多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

要注意!夏に「脳梗塞」が増える理由

脳の血管が詰まり、時には死に至ることもある恐ろしい病気、脳梗塞。
「冬が危ない」というイメージが強い脳梗塞ですが、実は夏も要注意なのです。

6月11日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N 』、「朝からP・O・N」のコーナーでは、「夏の脳梗塞」について取り上げました。

多田しげおが、愛知医科大学 脳神経外科教授 宮地茂先生にお話を伺います。

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脳梗塞の大きな原因

そもそも、脳梗塞とは一体どういう病気なのでしょうか。

脳梗塞は、簡単に言うと脳の動脈が詰まることで脳に血が行かなくなり、その部分の脳が死んでしまうという病気です。

では、脳梗塞が起こる原因はいったいどのようなものなのでしょうか。

宮地先生によると、大きな原因は2つ。

「1つは脳の動脈そのものが、動脈硬化などで細くなっていって、とうとう詰まってしまうというパターン。

もう1つは、心臓にできた血栓(血の塊)が心臓を出る時に脳の方に飛び、詰まってしまうというパターンです」(宮地先生)

血管自体が詰まる、もしくは心臓にできた血の塊が脳の血管に飛んで詰まる。
脳梗塞には、この2つの原因があるということです。
 

脳梗塞リスクの高い人

ではこの脳梗塞、どんな人に起こりやすいのでしょうか。

宮地先生いわく、「コレステロールが高い」「糖尿病」「高血圧」などのリスクを抱えている人。
血管の壁に物が溜まったり、壁が分厚くなったりして、「血管が狭くなっている」人。

また、心臓の不整脈によって血液がよどみ、そこにできた塊が心臓から一番最初に脳に飛んでいくため、「不整脈のある人」も非常にリスクが高いということです。
 

夏の脳梗塞

それではいよいよ「夏の脳梗塞」の話題です。

気温が低くなると、血管が収縮してしまい、詰まりやすくなる。

このように冬のイメージが強い脳梗塞ですが、実は統計を見ると冬に多いという訳ではく、実はこれからの季節も多くなります。

「夏も非常にリスクが高くなってきまして。特に6月から8月の気温が高い時期は、脳梗塞の発症率が高いというデータも出てます」(宮地先生)

しかし気温が低い冬だけではなく、なぜ暑い夏も脳梗塞のリスクが上がってしまうのでしょうか。

それには、やはり「脱水」が関係していました。
 

脱水は万病のもと

高い気温で汗をかき、身体が脱水状態になると、血液がドロドロになります。

元々細く、ただでさえ通りが悪い血管に、ドロドロの血が流れ込んでしまうと、結局そこで詰まってしまうのです。

「夏場汗かく、水分が出ていく、血液がドロドロになっちゃう、濃くなっちゃう。脳梗塞の原因、血管事態が細くなるか、血の塊ができて詰まるか。血がドロドロだったら詰まりやすいでしょう」

夏の脳梗塞について、こうまとめた多田しげお。

気温が高くなりたくさん汗をかくこれからの季節は、実は脳梗塞の発症率が高いというデータがあります。

暑い夏、熱中症予防のためだけではなく、脳梗塞の発症を防ぐという意味でもやはり水分補給が大切であるということです。
(minto)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2019年06月11日07時21分~抜粋

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