多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

なぜ自動車博物館に、世界中のトイレが集結した?

石川県小松市にある「日本自動車博物館」。

20世紀に国内で活躍した車を収集し、およそ500台に及ぶ自動車が展示されていますが、ネット上ではなぜかトイレが注目を集めています。
その証拠に「日本自動車博物館」と検索すると、上位に「日本自動車博物館 トイレ」が出てきます。

6月5日の『多田しげおの気分爽快!!朝からP・O・N』では、日本自動車博物館 施設運営課の前田圭一さんに、この理由を尋ねました。

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自動車とトイレが大集合

「日本に1台しかない車とか、トヨタの名車2000GTなどが飾ってございます」と前田さん。

展示車の目玉は、クルマ好きには憧れの名車・トヨタ2000GT。
この他、展示車両はおよそ500台。日本一の展示台数なんだとか。

そんな数々の名車が並ぶ日本自動車博物館ですが、なぜかトイレも展示されています。

イギリス、フランス、ドイツ、オーストリア、イタリア、スペイン、スウェーデン、フィンランド、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ベトナム、中国、台湾、日本と世界15カ国から集めたトイレが56台あるのです。

これらのトイレは、三階建ての館内の各階に設置されています。

珍しいトイレ

そもそも世界広しと言えど、用途はひとつ。トイレにそれほど種類があるようには思えません。
どんな珍しい便器があるのでしょうか?

「オーストリアの女性のトイレなんかは、便座が木で、台座にはライオンのような装飾がしてあって非常に豪華なトイレとなっております」

男性用にも珍しいトイレがあります。

「ベトナムの男性用のトイレなんですけども、日本のトイレと比べて、面積や高さが半分ぐらいの大きさなんですね。非常に小さなトイレとなっており、的を狙うのも非常に厳しい状態になっております」

「的を狙う」は男性にのみ通じる合言葉ですが、変わったものがあるもので、男性用トイレだけに“珍”がつきものの様です。
 

全てのトイレが使用可能

驚くことにこれらのトイレ、飾られているだけではなく、すべて使用できるのだとか。

「実際に皆さんに使っていただきまして、日本製のトイレとの差を比べていただきたいと思っています」

56のトイレ全部で用を足そうという豪傑はいるのでしょうか?

「やはり見るだけですねえ」と笑う前田さん。

しかし、そもそも自動車の博物館でトイレを展示することになったのでしょうか?

トイレを集めた理由

「日本自動車博物館の運営会社であります、石黒産業株式会社が住宅設備機器の販売会社なんですよ。
日本製のトイレと比較していただきたいという思いとですね、自動車は男性が楽しまれますが、同伴の女性の方にも楽しんでいただければと思いまして」

こうして展示されたのがトイレとは、目の付けどころが違います。
来場客の反応はどうなんでしょうか?

「女性の方は『あそこ(のトイレ)使った』っていう感じで楽しんで帰られますし、男性の方は『懐かしかった~』と車の印象を言って帰られますね」

狙い通り、男性にも女性にも楽しんでもらう博物館になっているようです。
「非常に楽しんでいただいていると思います!」と自信たっぷりに語る前田さんでした。  
(尾関)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2019年06月05日08時15分~抜粋

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