多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

一口で人生が変わる?岡山県備前市のグルメ「カキオコ」とは?

岡山県備前市の日生(ひなせ)地区に「カキオコ」というご当地グルメがあります。

その名からわかるように、カキが入っているお好み焼きのことです。
地理的に広島市と大阪府のほぼ中間だからなのか、関西風と広島風お好み焼きのいいとこ取りだそう。

5月30日『多田しげおの気分爽快!!朝からP・O・N』では、日生カキオコまちづくりの会 会長の江端恭臣さんに、この「カキオコ」について尋ねました。

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岡山県はカキの産地

備前焼で有名な岡山県備前市。
ここの日生地区はカキの産地として知られており、収穫量も非常に多いそうです。

岡山県でカキ?と思われるかもしれませんが、実は岡山県は広島、宮城に次いで全国3位のカキの生産県なんです。

「日生の海で獲れたカキがいっぱい入ってます」と江端さん。

時期やお店によって違いはありますが、概ね生地が見えなくなるほどのカキが乗っているそうです。

カキの出始めの11月頃はつぶが小さいので10から15個ぐらい。2月、3月にはカキが大きくなるので5個から6個で、もう十分なんだとか。
とにかくカキ好きにはたまらないお好み焼きです。
 

広島と関西のいいとこ取り

「広島風でも関西風でもなくて、我々は『日生風』と言ってるんです」

生地自体は、広島風のトロトロの生地です。
本来その生地を鉄板に広げて焼くのが広島風ですが、カキオコの場合はその生地を焼く前にキャベツを混ぜる関西風の焼き方です。

日生風の場合は、その上にもう一掴みキャベツを乗せます。
そこへ生のカキを乗せて、さらに上から生地をかけ、こんがりと両面を焼き上げるというのがカキオコ。

「日生は地理的に、広島と大阪のちょうど真ん中あたりになるので、日生焼きみたいな感じですね」

焼き方も広島と大阪のいいとこ取りのようです。
江端さんの説明に「聞いてるだけで唾が出てきました」と多田しげお。
 

単に隣町の住人なんです

「どこを切ってもカキがザクザク入ってるので、一口食べるとカキの旨味がパーっと口の中に広がります。

ソースをたっぷりかけて食べるんですけども、カキとソースがこんなに合うのかなあとびっくりすると思います。さらに新鮮なカキですので、プリップリッの食感も楽しめて、もう最高ですね!」

こんな調子で地元の「カキオコ」を絶賛する江端さん。

カキオコのお店を営んでいるのかと思いきや「私は単に隣町の住人なんですよね」と意外な答え。
多田も思わず「え…隣町の住人?」と聞き返してしまいました。
 

カキオコに魅せられた男

江端さんは、どうして日生カキオコまちづくりの会の会長になったんでしょうか?

「話せば長いんですが、私が、たまたま仕事の関係で日生に来て、昼時にお好み焼きを食べようと入った店でカキのお好み焼きを食べたんですが、凄く美味しかったんです。

びっくりしたのはカキしか入らないんで、本当にこれ美味しいんかな?と思って食べてみると、すごく美味しかったこと」

そこで「みんなに伝えたい!」と思った江端さん、日生にいた友人と一緒に食べ歩きをして、食べ歩きマップを作ったそうです。
それを配布してみたらマスコミに取り上げられるようになり、数年かけて「カキオコブーム」がやって来たんだとか。
 

各店のこだわりに、食べ歩きの価値あり

実は江端さん、岡山県の県庁職員で、カキオコについては全くの趣味。
結果的に岡山県を全国にPRするという県庁職員らしいことに繋がりました。

「ここまでになるとは思ってなかったです。誰かに、この美味しさを伝えたいな、というところがスタートだったんですけどね。町を食べ歩きすると楽しいですから、ぜひ『カキオコマップ』を見て食べ歩きしていただければと思います」

カキオコが食べられる店は15店ほど。
それぞれの店で焼き方や味付けにも個性があり、特に味付けは、塩とソースの半々で食べるとか、醤油で食べるなど、お店ごとに様々なこだわりがあるそうです。
 

カキオコは宝物

「カキオコと言えば、日生とか岡山県とか言ってもらえるようになったんで、これは、もう、岡山県の宝物じゃないかなと思っています!」

カキオコへの愛が止まらない江端さん。

「カキもお好み焼きも広島が日本一と言われますが、それが合わさってカキオコになったら、やっぱり岡山県でしょう。
中部地方の皆さんに、ぜひ、日生にお越しいただければと思います」

最後は県庁職員らしい言葉で締めたのでした。
岡山県へ立ち寄った際は、日生でカキオコ、お忘れなく!
(尾関)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2019年05月30日07時39分~抜粋

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