5月24日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、この夏に噂される衆参ダブル選挙について取りあげました。
この7月に参議院議員の半分が入れ替わる選挙が行われますが、ダブル選挙とは同じ日に衆議院選挙も行われることです。
果たして本当にダブル選挙が行われるのか、またダブル選挙を行う理由は何なのでしょうか。CBC論説室の石塚元章特別解説委員が解説しました。
夏にダブル選挙の噂も!衆議院選挙があるのはどんな時?
衆議院選挙が行われるケースは?
ダブル選挙の可能性を探る前に、まずは中学校社会科のお勉強、衆議院選挙が行われるのはどのようなケースがあるのかについて、おさらいしましょう。
普通に考えられるのは任期が満了した時で、衆議院の場合は選挙から4年経ったら次の選挙となります。ちなみに、前回の衆議院議員選挙は2017年に行われたので、今の議員の任期が満了するのは2021年です。
今回噂されているのは、総理大臣が解散を宣言するケースです。解散権があるのは内閣とされていますが、実際には総理大臣が決めることになります。
この解散権は憲法の解釈によってまちまちで、「内閣不信任案が出されて、対抗的な措置として内閣が解散する」という流れはあまり異論はないのですが、内閣総理大臣が解散権を持つという考え方には、見解がわかれているそうです。
普通に考えられるのは任期が満了した時で、衆議院の場合は選挙から4年経ったら次の選挙となります。ちなみに、前回の衆議院議員選挙は2017年に行われたので、今の議員の任期が満了するのは2021年です。
今回噂されているのは、総理大臣が解散を宣言するケースです。解散権があるのは内閣とされていますが、実際には総理大臣が決めることになります。
この解散権は憲法の解釈によってまちまちで、「内閣不信任案が出されて、対抗的な措置として内閣が解散する」という流れはあまり異論はないのですが、内閣総理大臣が解散権を持つという考え方には、見解がわかれているそうです。
衆議院解散を決める根拠は?
ただ、衆議院が4年で満了したケースはほとんどなく、内閣不信任案が出されて解散することもあまりないため、実質的には総理大臣による解散が多いというのが、これまでの状況です。
衆議院を解散する時、総理大臣はよく「解散して国民の信を問う」と言いますが、現実的には「このタイミングで解散し、選挙をして議員を増やせるか?」がポイントで、総理が負けるタイミングでは選挙をしないという点では与党に有利であり、それが「伝家の宝刀」と言われるゆえんです。
そして現在、解散が噂されているのは、今解散すると与党に有利であると状況という見方もありますが、もう1つの理由として石塚は、「"あるかもしれないぞ"と言うことがメリット」と解説しました。
石塚「"選挙の準備をしなきゃいけないぞ"と野党があわてますよね。あと、与党内に対しても"選挙の準備ちゃんとしとけよ、ボーッとしてんじゃねえよ(チコちゃん風に)"と」
衆議院を解散する時、総理大臣はよく「解散して国民の信を問う」と言いますが、現実的には「このタイミングで解散し、選挙をして議員を増やせるか?」がポイントで、総理が負けるタイミングでは選挙をしないという点では与党に有利であり、それが「伝家の宝刀」と言われるゆえんです。
そして現在、解散が噂されているのは、今解散すると与党に有利であると状況という見方もありますが、もう1つの理由として石塚は、「"あるかもしれないぞ"と言うことがメリット」と解説しました。
石塚「"選挙の準備をしなきゃいけないぞ"と野党があわてますよね。あと、与党内に対しても"選挙の準備ちゃんとしとけよ、ボーッとしてんじゃねえよ(チコちゃん風に)"と」
解散の可能性は何パーセント?
では、本当にこの夏、衆議院は解散するのでしょうか。
石塚は解散するかどうかは結局総理の頭の中としながらも、今解散することのリスクは大変大きいと語りました。
石塚「ダブル選挙は過去に2回ありますけど、その時は自民党は勝ってるんですね。同時にやることで組織や地方の選挙活動が一生懸命になるので、参議院も調子良くなる。これが解散説の1つだったんです。
ところが、参議院(の与党の選挙結果予想)がそんなに悪くないとなると、(今より議席が減るかもしれない)衆議院選挙をくっつけてバックアップする必要があるのかという話が出てきます。
今、改憲勢力を3分の2キープしてますけど、選挙は何が起きるかわからない。
消費税の問題もあるし、トランプ大統領が来日しますけど、何を言い出すかわからない。夏に解散を行わないにしても、タイミングも難しい。相当悩みどころではないか」
解散してもあまりメリットはなく、リスクの方が大きいという見立てです。
ただ、さまざまな条件が揃えば解散の方が良いという判断になりますし、解散は抜き打ちで行うのが効果的なので、過去の例から見て急な発表になりそうですので、直前までわかりません。
最後に石塚は解散の可能性について、「今日の時点で言えば、50%以下」とまとめました。
(岡本)
石塚は解散するかどうかは結局総理の頭の中としながらも、今解散することのリスクは大変大きいと語りました。
石塚「ダブル選挙は過去に2回ありますけど、その時は自民党は勝ってるんですね。同時にやることで組織や地方の選挙活動が一生懸命になるので、参議院も調子良くなる。これが解散説の1つだったんです。
ところが、参議院(の与党の選挙結果予想)がそんなに悪くないとなると、(今より議席が減るかもしれない)衆議院選挙をくっつけてバックアップする必要があるのかという話が出てきます。
今、改憲勢力を3分の2キープしてますけど、選挙は何が起きるかわからない。
消費税の問題もあるし、トランプ大統領が来日しますけど、何を言い出すかわからない。夏に解散を行わないにしても、タイミングも難しい。相当悩みどころではないか」
解散してもあまりメリットはなく、リスクの方が大きいという見立てです。
ただ、さまざまな条件が揃えば解散の方が良いという判断になりますし、解散は抜き打ちで行うのが効果的なので、過去の例から見て急な発表になりそうですので、直前までわかりません。
最後に石塚は解散の可能性について、「今日の時点で言えば、50%以下」とまとめました。
(岡本)
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