多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

富士山は世界"自然"遺産ではありません。

日本一の高さを誇る富士山。誰もが登山を夢見たことがあるでしょう。
この富士山、五合目までは車で行くことが出来るのですが、そもそも五合目はどんなところかご存知でしょうか?

5月2日『多田しげおの気分爽快!!』は富士山の話題です。山梨県県民生活部世界遺産富士山課長の土屋さんに話を聞きました。

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富士山課の仕事

土屋さんは山梨県の世界遺産富士山課の課長です。
この富士山課、いったいどんな仕事をしている部署なのでしょう?

「世界遺産登録に関する業務、それから富士山の安全登山の関係の業務を日頃やってます」

登山期間中は総合管理センターで、派出所と救護所の設置、お客さんの連絡調整、案内の他に自然解説も行っているそうです。

「自然解説委員というものを何人か置いてまして、いくつかコースを設定して四合目、五合目周辺のご案内をさせていただいています」

富士山の裾野、富士河口湖町に、富士山世界遺産センターが設置されていて、そこで富士山の自然や文化的な側面について学べるようになっています。
 

車で登る富士山

富士山の山開きは7月1日ですが、五合目まで車で行ける富士スバルラインが5月2日に開通しました。
五合目といっても標高2,220メートル。富士スバルラインの終点、富士山五合目駐車場は2,305メートルの場所にあります。

富士スバルラインの開通と同時に、五合目総合管理センターもオープンしました。
 

雪解けは早め

「5月1日まで雪崩注意報が出てまして通行止めでした。雨で雪崩が起きやすい状況になってまして、注意報が出ていました」と土屋さん。

例年より雪解け早いそうで、五合目の周辺は残雪がありますが、現在は普通に車で行ける状態なんだとか。

雪崩注意報ということは富士スバルラインが通っている場所は雪崩が起きやすいのでしょうか?

「富士山の五合目から上の方は、木が生えてないんですよね。雪を止めるものがないものですから、暖かくなったり、雨が降ったりすると、凍ってた雪がみぞれ状になって落ちてくることがあります。
沢沿いが危なくなりますので、そんな時は通行止めになります」
 

景色満喫

五合目からの景色ですが、もちろん正面は富士山、反対側には河口湖、山中湖、麓の富士吉田市、富士河口湖町、忍野村などの街並みが見下ろせるそうです。

「麓から富士スバルラインという道路で、五合目まで上がって行くんですけれども、途中の展望場で青木ヶ原樹海が見渡せたり、道路が四合目付近で西側に回り込みますので、南アルプスや八ヶ岳の眺望も望めます」

ちなみに連休もいよいよ終盤ですが…

「連休後半は天気が良くなりそうなので、来ていただくと、とても満足していただけるんじゃないかなと思います」
 

富士山は世界"文化"遺産

山梨県の調査によると、五合目を訪れる観光客は年間約400万人だそうです。
最近は外国人観光客が増えていますが、外国人観光客に富士山を説明するポイントはどこでしょう?

「富士山が世界遺産になったんですけれども、ほとんどの方が、自然が評価されたと思われているんです」

2013年、富士山が世界遺産に登録されましたが、アメリカのグランドキャニオンなどの「世界自然遺産」と違い、富士山が登録されたのはエジプトのピラミッドと同じ「世界文化遺産」なのです。

「宗教の山であったこととか、いろんな芸術家たちにインスピレーションを与えたという文化的な側面をお知らせするようにしてます」

富士山は"日本人の信仰と芸術の源泉"というのが、文化遺産としての登録理由です。

最後に、土屋さんにとっての富士山とは?と尋ねると「生まれも育ちも富士山の麓ですので、故郷ですかね」との答えでした。
(尾関)
 
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2019年05月02日07時35分~抜粋

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