ゴールデンウィーク中も休むことができない場所はたくさんあります。青果市場もそのひとつ。
『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』の「旬食」のコーナーは旬の食材をテーマにしています。
4月30日は名古屋市中央卸売市場から果物について。
これから入荷が増す「メロン」について、その種類や食べ頃のサインを、名古屋青果株式会社の中村さんに伺いました。
旬のくだもの
10連休の間も名古屋市中央卸売市場は開いています。
「力一杯やっています」と中村さん。
「出してくるものは受けないといけません」と力強い言葉です。
今の青果の入荷状況は、全般的にいろいろな商品が入っています。
終わりかけのいちご、ニュージーランド産のキウイ、夏果実のスイカ、メロンと前年を上回るペースで入荷しているそうです。
春と夏のくだもの両方が味わえる季節なのです。
メロンの種類
今回話を伺うのは、入り始めの「メロン」について。
多田「メロンは最近いろいろな種類がありますね」
中村さん「大きく分けるとアールスメロンとその他のメロン(雑メロン)となります。
アールスメロンは網目があって、頭にアンテナがあって、きれいな細かいネットのあるもの。
今の時期は両方とも入っています。ハウスものも通年であります。
現状は九州産の雑メロンが入荷スタートしはじめて、増えている状況です」
庶民的なアンデスメロン
多田「具体的にはどんなメロンが多いですか?」
中村さん「今は、熊本産のアンデスメロンが圧倒的に多いです。これは雑メロンの分類に入ります」
多田「アールスメロンと比べるとちょっと安いですよね」
中村さん「簡単に栽培がしやすいので、比較的安い価格です。味的にもアールスに近くおいしいです」
アンデスメロンは果皮が灰緑色で細かい網目模様があり、果肉は黄緑色で甘味が強くてジューシー。
アールスメロンに似た風味で、熟した果肉がとろけるような口当たりです。
ちなみに「アンデス」というこの名前、別に南米大陸のアンデス山脈が発祥、というわけではありません。
実は「生産者はつくって安心」「流通は売って安心」「消費者は買って安心」という思いから、「安心ですメロン」とし、さらに略して「アンデスメロン」としたそうです。
食べ頃のサインは?
多田「メロンは食べ頃が難しいです。熟していると一番わかりやすいポイントは何ですか?」
中村さん「お尻の方をちょっと押すと柔らかい感覚があります。それにいい匂いがしてくると、食べ頃です。
直前に冷やすと、より甘味も強く感じると思います」
メロンは収穫してからも追熟しています。果肉が軟らかくなった時が完熟で食べ頃になります。
冷蔵庫に入れると追熟ができないので、食べる直前に冷やした方がいいようです。
また、メロンは美味しいだけでなくカリウムが多く含まれ、健康的なくだものです。
カリウムは身体から排出される時、ナトリウムを道連れにする性質を持っています。体内の老廃物や余分な塩分を排出するのに効果的です。
食後にメロンという組み合わせは、塩分の取りすぎを防ぐ働きがあります。
昔にくらべて手軽に食べられるようになったメロン。ぜひ食卓に取り入れたいですね。
(みず)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2019年04月30日08時17分~抜粋