多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

可能性は無限大!オシッコをエネルギーにした電池が開発される

電池はとても便利なものですが、現在いろいろなパターンの燃料電池が開発されています。
『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、なんと"尿"をエネルギー源とした燃料電池を取り上げました。

大阪工業大学工学部生命工学科教授 金藤敬一先生が開発したものです。
どういった仕組みか、何に利用できるのかなどを伺いました。聞き手は多田しげおです。

[この番組の画像一覧を見る]

尿が電池になるとは?

――燃料電池はどういう仕組みで発電するんですか?

「燃えるものは燃料になります。燃えるということは酸化することです。燃料がゆっくり酸化して、酸化した時に流れる電子を外に取り出して発電する、という構造とメカニズムになっています」

今回、その燃えるものが尿です。
尿をゆっくり燃焼(酸化)させると電子が流れる。電流が生まれ、発電できるということです。
尿をエネルギー源として電池ができたということです。
 

小さいものから大きなものまで

――大きさはどのくらいですか。

「全部入れて3cm角で厚さが5mmくらいです。大きくても小さくても、取り出せる電力が大きいか、小さいかで、原理は同じです。取り出せる電力は面積に比例します。小さいものを作って、大きくするのは計算で予想がつきます」

――どのように使うんですか。

「検尿とかでコップに取りますが、装置自体はプラスチックのレトルトパックのようなものをイメージしていて、口を開いて、そこへオシッコを入れればそれで発電します」
 

どこから思いついたの?

――どんなところで使うものですか?

「山の中で迷ってスマホが使いたいけど、電池がない時、その中にオシッコを入れて発電して、最後の助けを呼ぶとかできます」

実は、先生は実体験からこれを作ろうと思ったそうです。

「常々、私は山登りが好きです。電気を節約するのにだいたい夜中のトイレは電気を消してしまいます。懐中電灯でトイレに行きますが、光があれば便利だなと考えました。
尿もたぶんエネルギーがあるはずだから、それを使ったらどうかなと思いつきました」
 

濡れたことを知らせるオムツ

――他にどんな使い道がありますか。

「老人ホームとかでときどき失禁される方がいますが、それを知らせる。光をつけるとか、発信機で知らせるとか。赤ちゃんがおむつを濡らした時にも発電で知らせる。
そういうものだと一年もかからず実用化できそうだと楽観しています」

これはとても便利ですぐに実用化が期待できそうです。
さらには宇宙。資源が限られた宇宙でも、宇宙飛行士の尿で発電できるのです。
あるいは人工臓器。自分の尿を利用して埋め込まれた臓器を動かすこともしていきたいそうです。

最後、多田は「最初、オシッコで燃料電池?と思いますが、とても大事なことでかつ実用性も高い。そういう燃料電池が開発されました」と感心しました。

「濡れたことを知らせるオムツ」、実現すれば助かる人がたくさんいますね。
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
この記事をで聴く

2019年04月02日07時22分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報