アサリが獲れない!漁獲量を増やすための試みとは?

多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N / ニュース

潮干狩りのシーズンが始まろうとしていますが、愛知県、特に三河湾では、このところアサリが減っているそうです。

3月28日の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、アサリをダムの砂を使ってなんとか増やそうという取り組みを取り上げました。

愛知県の水産試験場が行っているこの試みについて、漁場環境研究部部長の蒲原聡さんに伺いました。

漁獲量が十分の一以下に!

―今のアサリの漁獲量はどのくらいでしょうか。

「2013年以前と比べて、最近は10分の1以下に減っています。以前は2万トン弱獲れていましたが、最近だと1,600トンです」

―どうして減ったのでしょうか。

「三河湾の干潟とか、浅いところが埋め立てられてきた、生息する場所がなくなってきたというのが一番です。
そのあと、最近はアサリが食べるプランクトンが減ってきている。それでアサリがやせてしまうという現象が起きています。
アサリがやせると季節風や台風がきた時に掘り起こされて、再び潜ることができません。それでアサリがだんだん減ってきています」

干潟に砂を入れると…

アサリが砂場から掘り起こされて砂の上に出て、再び潜れなくなって死ぬ。これをなんとかできないかということで、ダムの砂を持ってきて、アサリが住んでいる環境に入れてやったらどうか、となりました。

―具体的にはどうやっているのでしょうか。

「矢作ダムに堆積している砂をトラックで積んで港まで運んできて、船を使って干潟に撒きました」

―どんな効果があるのでしょうか。

「砂が動きやすいところに大きい粒径のものを入れると、今まで動いていた砂がそれほど動かなくなります。そうすると砂が動くことで放り出されて死んでいたアサリが、その場に留まることができます。そこで成長できることが確認できました」

簡単にいうと、アサリが波にさらわれにくくなりました。
 

効果を確認

―この実験的な取り組みは2015年から始まっていますが、実際効果は出ているんですか?

「2015年に入れて3年経ちましたが、アサリの着底が見られました。着底したアサリが成長して親のサイズまでなって、ということが3回ほど繰り返されていることが確認できました。

アサリの生息密度を調べると、一般のアサリ漁場よりは若干多くなるくらいまでは生息密度が確認できています。効果はあると感じています」
 

経費が問題

―これからは他の漁場でもやっていこうということです。もうひとつ、とてもいい副産物があったそうですね。

「砂が堆積することによって貯水量が減ってきている。ダム堆積砂を他のことに利用することで貯水量を確保できるようになっていると聞いています」

しかし、問題点はとても経費がかかることです。
ダムの砂を掘り起こす、トラックで海まで運ぶ、いったん置いておいて、計画的に砂を入れていく、船につんで現場に持っていくなど。

経費を考慮しつつ、アサリを回復させようという取り組みが今、始まっています。
(みず)
 
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2019年03月28日07時23分~抜粋

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