青森の「北のまほろば歴史館」に行ってみよう!

多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N / カルチャー

『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、毎週水曜日に「博物館の看板娘」と題し、全国にあるいろんな博物館・行ってみたいと思う博物館を紹介しています。

3/13は、「あおもり北のまほろば歴史館」(青森市)を取り上げました。

ここは、青森市を中心とした郷土の歴史や民俗を総合的に紹介している展示施設です。
今回は特に「漁船」にスポットを当てて紹介しました。

まさに陸の港?

“まほろば”とは、「素晴らしい場所」「住みよい場所」という意味の古語で、同歴史館の公式サイトによれば、作家・司馬遼太郎氏は青森市及びその周辺地域を「北のまほろば」と称したということです。

この歴史館では、津軽海峡の沿岸で古くから使用されていた漁船の数々、木造を中心におよそ70隻ほどが展示されており、国指定の重要有形民俗文化財になっています。

詳しい話を、当歴史館の副館長・石山晃子さんに電話で伺いました。聞き手はパーソナリティの多田しげおです。

多田「1隻の船の全長は、どのくらいなんですか?」
石山さん「こちらに展示してある中では、小さいものは5m級、大きいのでは9m級のものがあります」
多田「それらが約70隻あるとすると、相当広い展示エリアですね」
石山さん「そうなんです。大ホールは『まるで体育館のようだ』という風に言って頂いています」

さぞかし壮観な光景でしょうね。陸の港とでも言いましょうか。
 

何を獲るための船?

これらの木造船は、いわゆる丸木舟なんでしょうか?

石山さん「丸木舟は2隻ほどで、その他は丸木舟から発達した『ムダマハギ型漁船』。そしてそこから更に発達した『シマイハギ型漁船』となっております」

急に専門的な言葉が出てきました。
ざっくり言うと、巨木をくりぬいた1本の木で作られるのが丸木舟。底の部分を丸木舟を浅くしたような材料で作ったのがムダマハギ型漁船。そこから発展したのがシマイハギ型漁船です。
つまり、木造漁船の進化する様子がよくわかるということなんですね。

ちなみに、展示物で一番古い丸木舟の年代は、「明治40年頃の製作」と言われているそうです。
そんな小舟で昔の人は、冬の荒れた海でも頑張って漁をしていたんだなと、しみじみとする多田。

さて、これらの木造船は何を獲るための漁船だったのでしょう?

石山さん「こういう小型の漁船は“イソブネ”などとも言われてて、磯の漁に使う船なんですね。磯漁はこの地域では“イソマワリ”とか“ナギマミ”と言われます」

ナギマミという名称は、凪の間を利用して、船から海底を覗き見て行うことから来ているようです。
これらの漁船でアワビ、ウニ、ワカメ、コンブなどの磯物を獲っていたそうですよ。
 

青森の歴史を感じて

船に興味のある人なら「よくぞこれだけ残しておいてくれた」と言ってくれたり、かつて木造漁船を使っていた漁師の関係者は感慨深げに見学したりするんだそう。
ただ、あまり興味のない人からは「これ、みんな同じ船ですよね?」と言われたりもするんだとか。

「そんな人にこそ、明治からずっとこういう船で先人たちは頑張ったんだということに、思いを馳せてほしいですね」と多田は語ります。

北国ならではの、農業や衣食住の生活などに関する民俗資料も多く展示してあり、船以外にも見どころがたくさんあるという、あおもり北のまほろば歴史館。
この“素晴らしい場所”に、ぜひ一度寄ってみたいものですね。
(岡戸孝宏)
 
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2019年03月13日08時18分~抜粋

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