多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

「ポカリスエット」の「ポカリ」の由来に驚きの事実が!

誰もが知っている商品や会社に関する名前の由来をひも解く、『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』の「ネーミングミステリー」コーナー。

3月12日の放送では、大塚製薬のスポーツ飲料『ポカリスエット』を取り上げました。
1980年(昭和55年)に発売されたロングセラーで、今や運動の後だけでなく、体調が悪い時などにも飲まれることが多いドリンクです。

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ポカリスエットが誕生した経緯

この『ポカリスエット』という名前ですが、あまりにも浸透しすぎて、特に違和感を覚えなくなりましたが、よく考えてみると、そもそも「ポカリ」って何なのでしょうか。

そこで、今回は大塚製薬株式会社の田中さんに桐生順子がお話を伺いました。
まず『ポカリスエット』が誕生した経緯は、どのようなものだったのでしょうか?

1980年より少し前、大塚製薬ではこれまでにない画期的な飲み物を作ろうと開発していました。

多田「それまでの飲み物といえば嗜好品、お酒やジュース、のどが渇いて飲むのは水ぐらいしかなかった時に、スポーツをして汗をかいて、体液補充のために飲む飲み物なんて、全くなかったジャンルの飲み物ですよね」

1980年頃は健康ブームの流れに乗ってジョギングが流行っており、汗をかいた時に失われる水と電解質を補充するものを作ればヒットするのではないかというアイデアから、開発されたそうです。
 

「ポカリ」の由来は意外にも…

汗をかいた時に水分を補給する飲み物なので、「スエット」と付くのは想像が付きますが、いよいよここからが本題です。「ポカリ」とは何のことなのでしょうか。

タナカさんは、「"汗の飲料"という開発コンセプトが伝わりやすいように、まずは"スエット"という言葉を用いました。
さらに爽やかな青空をほうふつとさせる音の響きと語呂の良さから、ポカリをプラスして、『ポカリスエット』に決定しました。
"ポカリ"に特に意味はなかったと聞いています」と説明しました。

なんと、一番の謎だった「ポカリ」自体に意味はない、単なる造語だったという驚きの事実が判明。

ミステリーがあっけないエンディングを迎えてしまいました。
 

英語圏では敬遠されている?

これでコーナーが終わりとなってしまうところですが、実はここで終わりではありません。

後にあらためて「ポカリ」という言葉を調べてみたところ、偶然による意外な事実が判明したそうです。

タナカさんは、「ポカリはネパール語では"湖"という意味で、ポカリの多い地域にポカラという地名があり、そこは聖なる山として崇められているヒマラヤ山脈の水が流れ込んでいます。
万物の命として大切にされている水をほうふつとさせる言葉として、結果的にはピッタリだったということです」と説明しました。

後付けで、「ネパール語で水の多い場所を意味するんです」と説明できそうですね。

ちなみに、『ポカリスエット』は海外でも同じ名前で売られているのですが、英語圏ではそのネーミングには抵抗があるようです。

タナカさんは「英語圏においては、汗というと臭いというイメージを連想させてしまうので、そのように指摘されることもあるようです。
ただ、やはり"汗をかいた時においしく飲める味"というコンセプトは海外でも外せないということで、貫き通しています」

そのような名前でも、英語圏を含め世界20か国で売れているということは、中身の良さが伝わっている表われだと言えそうです。

とは言え、日本でも「体液補充」という名前だと、売れなかったかもしれませんね。
(岡本)
 
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2019年03月12日08時35分~抜粋

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