多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

肥満に対して弱い日本人。これどういうこと?

肥満はどうして身体に悪いと言われるのでしょうか?

3月11日『多田しげおの気分爽快‼︎』では、この疑問について春日井市民病院の院長、渡邊有三先生に話を聞きました。聞き手は多田しげおです。

[この番組の画像一覧を見る]

日本人は早めに注意

「身体の中の脂肪組織、脂肪細胞。いわゆる脂肪の部分が多くなってる状態を肥満というわけです。でも脂肪がどれぐらいあるかは見た目ではわかりませんよね?ですから、そういうものを簡単に調べる指標としてBMIというものがあるんです」と渡邊先生。

BMIは肥満指数といい肥満の目安です。体重÷(身長×身長)で求められます。WHO(世界保健機関)では、この指数が30以上なら肥満と定義しています。
渡邊先生「でも、日本人は肥満に対して大変弱いものですから、身体の健康が蝕まれる危険性があるということで、日本の基準は25を超えたら肥満と定義しています」

先生から日本人は「肥満に対して弱い」という表現が出ましたが、これは肥満になりやすいという意味ではなく、肥満になった後、糖尿病などの病気を発症しやすいという意味です。これは日本人の遺伝的なものなんだそうです。
 

男女で太り方が違う

渡邊先生「お腹に脂肪がついて、お相撲さんのようにちょっと太った男の人って、リンゴみたいに丸くなりますね。
女の人はどちらかというとお尻がぽっちゃりして、お尻から下半身がふっくらして来ますよね」

肥満を果物で例えて、男の人をリンゴ型の肥満。女の人の場合は洋ナシみたいに下がふっくらしてくるので洋ナシ型の肥満と言うそうです。
リンゴ型の肥満は内臓の中に脂肪が溜まる内蔵型肥満に対し、洋ナシ型の女性の肥満は皮下脂肪の肥満ということです。

渡邊先生「皮下脂肪はもともと身体の熱などを守るため、あるいは衝撃から身を守るためにあるもので最低限は必要です。
そういう意味で皮下脂肪は問題ないんだけど、リンゴ型の内臓の周りに脂肪がくっつくのはまずいんじゃないかなって言われますね」
 

肥満は万病の元

それでは脂肪が多くなると、身体に対しどんな悪影響が起こるのでしょうか?

渡邊先生「例えば膵臓からインスリンというホルモンが出ます。脂肪が多くなると、このインスリンが効きにくくなる。
ということは糖分を摂ったり、炭水化物を摂ると、その糖分が処理できずに糖尿病になりやすくなります。

またインスリンが出ることによって、交感神経に血圧を上げるような刺激のホルモンが出てくるわけです。脂肪細胞からも出てくるわけ。ということで高血圧になりますね」

血圧が高くなると、血管はその高い血圧に負けないように壁を厚くします。さらに脂肪が多いと脂肪細胞が血管の内側にゴミみたいに溜まって血管を狭く、硬くもろくします。
これが動脈硬化です。

渡邊先生「心臓に行く血管が狭く細くなれば心筋梗塞、脳に行く血管に問題があれば脳梗塞、あるいは脳出血と言うような、肥満というひとつのことから、いろんな重篤な病気が出てきます。なので肥満にはならないようにと考えるわけですね」
 

多田しげおの実体験

「私の例ですが、十数年前に、ちょっと体重を落とそうとゲーム感覚でダイエットしたんですわ。72キロほどあった体重を60キロに落としたんです」と振り返る多田。

体重72キロの時の血液検査では悪かった様々な数値が、60キロに落としたら全てがスーッと正常値のど真ん中に入ったそうです。

「へー、やっぱり太ってることは身体に良くないんだな、と実感したことがあります。それ以来、またじりじりと太ってきております…ゲーム・イズ・オーバー!」

最後は何故か英語で締めくくる多田しげおでした。 
(尾関)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
この記事をで聴く

2019年03月11日07時21分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報