あの人気者もストレスで15キロ痩せた!?動物園のお引越し事情

多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N / カルチャー

名古屋市東山動植物園では、去年の12月にアメリカ・オハイオ州からやってきたアミメキリンの公開が始まっています。

キリンに限らず、動物の引っ越しはかなり大変のようです。

3月8日の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では「動物の引っ越し」をテーマに、東山動植物園の園長・黒邉雅実さんにお話を伺いました。聞き手は多田しげおです。

出発から到着まで1ヵ月

アミメキリンは日本で最も多いキリンです。

昨年12月に名古屋にやってきたキリン、生まれた時にすでに身長が1.8メートルもあり、現在はもう3メートルほどに成長。これからまだまだ伸びるそうです。
オスで5メートル、メスで4メートルくらいになります。

今回、アメリカからどうやって引っ越してきたのでしょう。

まずキリンの身体の大きさに合わせた木の箱を作り、その中に入れて飛行機で運びます。
箱はほとんど密閉状態となっていますが、外が見えるとキリンは落ち着かなくなるからだそうです。

オハイオ州の動物園から空港までトラックで陸送。箱ごとクレーンなどで飛行機の貨物室に移動し、アメリカから13時間くらいで成田空港に到着します。
そして、成田から名古屋へは陸送で着いたそうです。

海外から病気を持ち込まないために15日間の検疫があり、オハイオ出発から東山動植物園到着まで、約1ヵ月を要しました。

黒邉園長「思ったより元気でしたが、緊張しているようでした。ストレスの連続だったと思います。
無事着いて、元気な姿を見るとほっとしました」
 

キリンを繁殖させたい

今回のお引越しにより、東山動植物園のキリンは全部で3頭になりました。

もともといた2頭は13歳オスと11歳メスで、相性のいいペアでこどもが産まれています。
しかし同じ家族だけだと、お父さんと娘でペアにするわけにはいかないので、こどもは他の動物園にお嫁入りしました。

今回のキリンの一番の目的は繁殖です。
キリンはもともと群れで生活する動物で、大人のオスに対して、大人のメスを何頭か従えるというのが野性の話です。
メスを2頭にすることによって野性の暮らしに近くなり、繁殖にも弾みがつくのだそうです。



ちなみにこのキリンにはまだ名前が付いていません。
3月21日、東山動植物園の春まつりの一環として愛称が来場者の投票で決定するとのことです。

ゴリラ、チンパンジーの場合

ところで東山動植物園では、昨年ゴリラ・チンパンジーの新しい獣舎がオープンして話題となりました。
ということは、前の獣舎から移動したということになります。こちらの引っ越し事情を伺いました。

黒邉園長「距離は短いですから、チンパンジー、ゴリラの場合は麻酔をかけて、箱に入れずに担架みたいなものに乗せて車で運びます」

ヒトと非常に近い動物ですが、さすがに近いから手を繋ぎながら歩いて…というわけにはいかないようです。
その麻酔についても苦労があったようです。

黒邉園長「注射がいやでそれに慣らすのに2年かかりました。
最初は檻に腕をつける練習から始めて、何かもので触る、それを尖ったものにする、慣れたら生理食塩水を入れて練習しました」
 

あのシャバーニも15キロ痩せた!

多田「木箱に入れたら簡単かなと思いますが…」

黒邉園長「頭がいいから、納得しないとやらないんです。エサでおびきよせて檻に入れても、知能が高いので扉を手で閉まらないように押さえていたりします」

多田「目が覚めたら場所が違うので、パニックになりませんか?」

黒邉園長「そういうケアが大事です。群れで生活しているので、行った先でも群れでまた生活できるように一斉に移動させます。目覚めた時は周りにみんながいるようにします」

やはり引っ越しにはストレスがつきもの。

東山動植物園の人気者、イケメンゴリラのシャバーニ君も、環境が変わった当初は15キロも痩せてしまったそうです。現在は元に戻ったそうなのでご安心を。
(みず)
 
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2019年03月08日08時10分~抜粋

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