多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

定番商品「ごきぶりホイホイ」開発秘話

暖かくなってくると、家の隅でごそごそしだすのがゴキブリ。
この対策に欠かせない定番商品が「ごきぶりホイホイ」です。

2月26日の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』のネーミングミステリーでは、この名前の由来や開発秘話にせまりました。

アース製薬株式会社の遠藤さんに伺いました。レポートは桐生順子アナウンサーです。

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誕生のきっかけ

「ごきぶりホイホイ」は、部屋の隅に置いておくだけでゴキブリをまとめて駆除できる、家庭の強い味方です。

多田は「ゴキブリを直接見ないで済むことが画期的でしたよね」と発売当時を思い出します。

発売は1973年(昭和48年)、もうすぐ半世紀を迎える大ヒット商品。
まずは「ごきぶりホイホイ」が生まれたきっかけです。

遠藤さん「それまでゴキブリ駆除のためにご家庭で使用されていた捕獲器は透明なケースカバーがついたプラスチック容器でした。
捕獲後に捕獲器を水につけるか直射日光にあてるかして、中のゴキブリを退治して、捕獲器を繰り返し使っていました。
ゴキブリを直接見たくないのに、見て始末をするというところが欠点として挙げられていました」

桐生「ゴキブリを始末するのが大変不衛生だったことも欠点でした」
 

とりもちからヒント

こういった欠点をカバーするために、当時の社長・大塚正富さんが全く新しいゴキブリ駆除方式を考えました。

遠藤さん「大塚正富が兵庫県赤穂市の工場に向かうバスの中で、何かいい案ないかとボーっと考えていたところ、窓の外に響く蝉の声を聞いて、こどもの頃とりもちで蝉を捕まえていたことを思い出しました。
これだ!ということで、粘着剤でしっかりゴキブリを捕まえて、そのまま箱ごと捨てられることができる使い捨てタイプの捕獲器『ごきぶりホイホイ』が誕生しました」

「ごきぶりホイホイ」のヒントになったのはとりもちだったんですね。
 

ボツ名前の結果…

こういったアイデアを基に商品が完成しましたが、最初は「ゴキブラー」という名前がつけられました。当時、怪獣やプロレスがブームだったからだそうです。

多田「中に入ったゴキブリがまた強くなって出てきそうですね(笑)」

桐生「もっと親しみやすく優しい名前を、となりボツになりました」

次に挙げられた名前の候補がこれです。

遠藤さん「捕獲器、箱ごと捨てられるということで、ポイっと簡単に捨てられる商品のイメージで『ごきぶりポイ』がいいのではということでした。

ところが当時、拭き取ったらすぐに捨てられる使い捨て雑巾「ポイ」がすでに商標登録されていたということで紛らわしいとこれもボツ。
ではゴキブリがホイホイ入るということもあって『ごきぶりホイホイ』がいいとなり決まりました」

桐生「機能性も伝わりやすいネーミングですよね。これなら家庭の主婦も親しみやすいです」

家をデザインしたのは誰?

ところで「ごきぶりホイホイ」のパッケージは家の形になっていますが、これはなぜでしょう。

遠藤さん「箱のパッケージを家の形のデザインにしたのは、こどもたちが喜ぶデザインにしたかったからだと聞いています。

『ごきぶりホイホイ』は組み立て式ですが、こどもたちが自ら組み立てて仕掛けてゴキブリが入っているということですごく喜べば、お母さんたちにも喜んで使っていただけると、かわいいパッケージにしました」

このパッケージは、当時の社長が実際に家の絵を描いて、それを組み立てたそうです。

大ヒットする商品には、その裏に開発に関わった人々の創意工夫や熱い想いが隠されているのですね。
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2019年02月26日08時34分~抜粋

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