多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

サランラップの「サラン」、その意味があまりにも意外!

ラップの代名詞とも言える旭化成の「サランラップ」ですが、よくよく考えてみると、「サラン」って何なのでしょうか?

2月5日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』の「ネーミングミステリー」コーナーでは、おなじみの商品に関する名前の由来について、桐生順子が紹介しました。

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元々は料理用ではなかった

日本では1960年(昭和35年)と意外と昔から発売されている商品ですが、元々はアメリカで生まれた商品です。

サランラップを日本で製造・販売している旭化成ホームプロダクツ株式会社の片山洋希さんに電話でお話を伺いました。

まずは、サランラップが誕生するきっかけについて聞いてみたところ、元々は料理を包むものではなく、違う用途に使われていたことがわかりました。

「サランラップの素材であるポリ塩化ビニリデン製のフィルム自体は、20世紀の初頭にアメリカで誕生したもので、元々は軍事用に使用されていたフィルムです。
水分を通しにくいという性質がありまして、その性質を生かして、例えば銃や弾丸を湿気から守る包装用のフィルムとして使われていたと聞いております」

元々は家庭用ではなく、軍事目的に使われていたのは意外ですね。

主婦の発想から誕生

やがて戦争が終わり、フィルムの使い道が変わるようになります。

「戦争が終わって、なかなか使い道が見つからない状態が続いたそうなんです。
ある日、フィルムメーカーに勤めていらっしゃったラドウィックさんとアイアンズさんという方が、奥さんと近所の人でピクニックに出かけた時、ラドウィックさんの奥さんがたまたま会社で作っていたフィルムでレタスを包んでいて持って行ったそうなんです。

そこで『そのきれいなラップはどこで売ってるの?』と大変評判になり、それを見た2人が食品用にラップを開発し、誕生したという経緯になっています」

メーカーの社員ではなく、その妻が誕生のきっかけを作ったというのは面白いですね。

この話は1950年頃ということですので、フィルムの素材が誕生してから数十年経って、新しい使い道が生まれたということになります。
 

サラとアン

ここからが「ネーミングミステリー」の本題です。サランラップの「サラン」は、何がきっかけで付けられた名前なのでしょうか。

「ピクニックに出かけたアイアンズさんとラドウィックさんの奥さんの名前がサラさんとアンさんだったそうです。それにちなんで、サラとアンで『サランラップ』と名付けられたということになります」

多田「えっ、レタスを包んでた奥さんたちの名前?確かにその奥さんたちがそんな使い方をしなかったら食品用としてはなかったかもしれないから、奥さんたちを讃えて。でも、長い名前だったら大変やったね」

桐生「奥さん2人の名前を付けるなんて、愛情あふれる商品名でもありますよね」

日本で発売が開始された1960年当時、日本では電子レンジや電気冷蔵庫はまだあまり普及しなかったため、あまり売れなかったそうですが、家電の普及とともに浸透していきました。

今後、店頭でサランラップを見たら、ピクニックのイメージが浮かんできそうです。
(岡本)
 
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2019年02月05日08時32分~抜粋

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