多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

国民的お菓子「ポッキー」の名前はこんな風についた

1月15日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』の「ネーミングミステリー」のコーナーではグリコの「ポッキー」を取り上げました。
よく知っている商品の名前、会社名などは、どこからその名前をつけたのか、ひも解いていくコーナーです。

国民的なお菓子「ポッキー」の名前はとてもかわいく楽しげな響きがあります。そのネーミングにはどんなストーリーがあるのでしょうか。桐生順子がレポートしました。

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50年以上のロングセラー

こどもから大人まで一度は食べたことがあるのでは、というほど国民的なお菓子「ポッキー」。1966年(昭和41年)発売のロングセラー商品です。

どうして名前が「ポッキー」になったのか、お話を江崎グリコ株式会社の山崎さんに伺いました。
 

開発秘話、プリッツにチョコレート

そもそもこのスティック菓子はどのようにして生まれたのでしょうか。

山崎さん「昭和30年代後半から40年代初めにかけて、チョコレート市場は板チョコが全盛期でした。

グリコとしても、板チョコに代わる新しいチョコレートのお菓子を発売できないかと考えていたところ、ちょうど昭和38年にバタープリッツが大ヒットしていました。

プリッツのスティック状で持ちやすい形態が、すごく人気があったので、このプリッツにチョコレートをかけたらどうか、ということで開発が始まりました」

もともと全部にチョコレートがかかっていたのですが、それだと手が汚れるということで端を残したということです。

ちなみに「プリッツ」という名前はお菓子のプレッツェル(ドイツ語で「お菓子」)に由来していて、それを日本人にわかりやすく言い換えたそうです。
 

最初の名前は…

では、「ポッキー」の名はどこからついたのでしょうか。

山崎さん「最初、テストセールという形で地域を限定して発売していましたが、その時は、てくてく歩いて食べられるということで『チョコテック』という名前でした。

ところが、この名前はすでに第三者が商標登録しているということがわかり、新しい名前を考える必要が生じました」

「チョコテック」…なんだかピンときませんね。
 

「ポッキン」から「ポッキー」へ

山崎さん「もともとグリコがプリッツのテレビCMでカリカリ、カリポリという音を音楽に入れたり、アーモンドチョコレートで食べる時にカリっというアーモンドをかみ砕く効果音を入れたりしていて、すごく人気が出ていました。

食べる音を商品名に入れるのは前からヒットしていました。『チョコテック』という名前で販売している時の店頭の販促物にも『ポッキン、ポッキン新型のチョコ』というキャッチフレーズを使っていました。

食べる時にポッキンと折れる音がありますが、それを商品名に入れることで、板チョコにはないような軽快なイメージにしようと『ポッキーチョコレート』という名前になりました」

多田「実際に口に入れるとポッキンと音がするしね」
桐生「これから食べる時、頭の中でポッキンして、その通りだなと思うかもしれないですね」

「ポッキン」を「ポッキー」と言い換えるところが、ネーミングのセンスかもしれませんね。
(みず)
 
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2019年01月15日08時31分~抜粋

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