木製バット生産量日本一の富山県、バットづくりの知られざる苦労とは?

多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N / スポーツ

1月11日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、富山県南砺市について特集しました。

実はこの南砺市は木製バットの製造が日本一、最盛期には全国シェアの6割を占めていたほどで、プロ野球コミッショナーの公認業者は現在22社ありますが、そのうち7社が南砺市にあるのです。
バットに使うトネリコの木がたくさんあり、冬場でも湿度が高いという地理的な条件もあるそうです。

株式会社ロンウッドの職人さんのおひとり、大島 賢二さんにパーソナリティの多田しげおが伺いました。

バットづくりの修行は10年

大島さんはイチロー選手などのバットを手がけたことで有名な久保田五十一(いそかず)さんの話を聞いて、バット職人に転職することを決め、製造が盛んな南砺市に移り住んだそうです。

バットを削らせてもらえるまでの間は2年間、研磨の作業だけを行っていたとのことですが、その作業で木目や木の材質を勉強できたそうです。

その後も荒削りと呼ばれる作業を5、6年続けた後、機械で削る作業が行えるようになったということですので、10年ほどでようやく1人前という世界なのです。

バット作りで一番難しいのは、削り方と思われがちですが、大島さんによると材料を選別することだそうで、重さや長さがまちまちですので、個々の選手に合ったものを考えなければなりません。

選手からの要求はまちまちで、例えば「ボールが当たった時の音が高い方が良い」や、「打った時に硬い感触のあるバットが良い」、あるアベレージヒッターの方からは「打った時のボールが、ピッチャーの頭の横を超えていく時の速度が速いもの」といったものもあったそうです。

特に最後の注文は細かすぎるのですが、その時大島さんは音が高くて反発力があり、硬い材料を選んだそうです。

ちなみに、一般の木製バットは1万円から、一般のオーダーメイドは18,000円ぐらいからだそうですが、プロ野球用バットは契約にもよりますが、3万円~5万円ぐらいだそうです。
 

中村ノリのバットは独特だった

ここで、大島さんが手がけたバットのうち、過去に有名選手がいらっしゃったか尋ねたところ、近鉄バファローズなどで活躍した中村紀洋選手の名前を挙げられました。

後期に担当されたそうですが、非常に特徴のあるバットで、重さは900グラムと普通なのですが、非常に長くて太さもあり、トップバランスの物で、他の選手からはうまく使いこなせない、振り切れないとよく言われたそうです。

多田も「バッティングフォームを見てると、長いバットのさらに端っこをちょっと引っ掛けて、最大の長さを使ってるようなスイングで、あれができたのは大島さんが良いバットを作ってたから!ですよね」と感心していました。

特にグリップの太さについても細かく注文があり、そのあたりも注意して作っていたそうです。

また、今でもモルツ球団や名球会の試合に出られる際には注文が入るそうで、現役時代と全く同じ重さや長さ、太さの物を使用されているのもビックリですね。

大島さんを含め、プロ野球は富山県によっても支えられていると言えそうです。
(岡本)
 
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2019年01月10日07時36分~抜粋

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