1月から海外旅行に行くと1000円徴収 「国際観光旅客税」って何?

多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N / ニュース

1月8日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、1月7日から導入されたことで話題の「国際観光旅客税」、いわゆる「出国税」について取り上げました。

日本から海外に出る時に一律1,000円を払うことになったのですが、どのようにして払うのか、また集めた税金は何に使う計画なのでしょうか。
CBC論説室の後藤克幸特別解説委員が解説しました。

海外に出る人はほぼ全員1,000円

まず、出国税は誰が払うのかということですが、2歳未満のこどもは対象外ですが、すべての人が対象であり、日本に来た人が帰っていく時だけではなく、日本に住んでいて海外に出かける人も対象となります。

どこで払うのかと言うと、何も空港や港で直接払うのではなく、チケットを買う際、料金に上乗せされます。
ちなみに、出発が1月7日以降であっても、1月6日までにチケットを発券したということでしたら、出国税はかかりません。

では、そもそも何のために新たに税金を徴収することになったのでしょうか。

後藤委員は「日本政府は外国人の旅行者をもっともっとこれから増やして、経済を活性化したいという政策を打ち上げているんですね。でも、そのためには財政は厳しくてお金が足りない。そこで財源を確保するために導入したということですね」と解説しました。

政府は日本を観光立国にしようと、かつては外国人観光客の目標を「2020年までに年間2,000万人」としていましたが、2017年時点ですでに3,000万人に迫る勢いで、今や2020年までに年間4,000万人を目標にしています。

もし4,000万人が観光客で来日するとしたら、全員が1,000円を払うのでそれだけで400億円。さらに日本人が海外旅行をする分が加算されますので、年間の税収は約500億円と見込まれています。
 

出国税は何に使われる?

では、これだけ多くのお金を集めて、いったい何に使う計画なのでしょうか。

まずは空港でのお話ですが、外国人旅行者が増えると、出国する時にセキュリティチェックで大勢の人が並ぶことになりますので、顔認証やさらに新しい技術を導入したり、新しい設備を導入することで、スピードアップを図ることが考えられます。

その他には、多くの観光客に来てもらうために、東京や京都に限らない日本のさまざまな都市の魅力を世界に発信するための広報活動に使われたり、Wi-fi環境の整備などに使われたり、外国人向け観光ガイドさんの育成なども想定されているとのことです。

主には外国人観光客のための施策ではありますが、無料Wi-fiの拡充やセキュリティチェックのスピード化などは、私たちにとっても便利かもしれません。
 

他の国にも出国税ってある?

日本ではこの1月から開始された出国税ですが、他の国でも同じような税金はあるのでしょうか。

後藤委員が調べてみたところ、オーストラリアやイギリスはすでに導入されていて、為替レートにもよりますが、オーストラリアは5~6,000円ぐらい、イギリスは飛行機の座席クラスや飛行距離によって、1,000円台から数万円台まで税額が異なるそうです。

その他にもアメリカや中国、韓国でも同じような制度を取り入れているとのことですので、ようやく日本でも同じような制度を取り入れたということになります。

ただ、日本で出国税は今回初めてですが、昔から旅行する時にかかる税金が別にあります。

例えば、温泉に入る時にかかる入湯税ですが、こちらは150円が宿泊代に上乗せされています。

その他にも東京や大阪では1人1泊あたりの宿泊料金が10,000円を超える場合に宿泊税が課せられますし、京都では宿泊料金に応じて200~1,000円が課せられます。

最後に後藤委員は「今後、地方都市の中でも観光振興に力を入れたいという街では、宿泊税の導入を検討してるところも増えつつあるということですね」とまとめました。
(岡本)
 
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2019年01月08日07時18分~抜粋

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