12月27日放送の「多田しげおの気分爽快!!朝からP•O•N」では、兵庫県の手延そうめん「揖保乃糸(いぼのいと)」を取り上げました。
そうめんのブランドとして全国的に知られている「揖保乃糸」ですが、意外と兵庫県のそうめんということは知らない方も多いのでは?
「揖保」は、昔の地名「揖保郡」から取られた名前。
現在の西播磨エリア、たつの市の多くの生産者が作っているそうめんです。
兵庫県手延素麺協同組合 企画課係長の天川亮さんに電話でお話を伺いました。
歴史ある「揖保乃糸」
冬場に晴れた日が多く、湿度が安定している瀬戸内海式の気候が、この地域にそうめん作りが発展してきた理由の1つだと天川さん。
およそ600年前の室町時代から、そうめんを作っていたという記録が残っています。
特に盛んになったのは、江戸時代の龍野(たつの)藩の時代。
そうめん作りの保護・育成をして、産地化が進みました。
組合の設立は、今から130年以上前の1887年(明治20年)。
「揖保乃糸」として商標登録されたのは、1906年(明治39年)。
ですが、それ以前から「揖保乃糸」という名前はあったそうです。
「100年ちょっと前に商標登録したんですね。うわぁ、ものすごい伝統ですね!」と、その歴史の長さに感心する多田しげお。
それでは、どういった規格のものが揖保乃糸となるのでしょうか。
毎年生産前に品質の確認を行い「基準品」を作ります。
検査をしてその基準を満たすものだけが、揖保乃糸として商品化されるというわけです。
満たすべき基準は、「色・見た目・香り・細さ」。
揖保乃糸の検査指導員が1件1件の製造家を担当して、検査指導と製品検査を行います。
組合では、約430軒ほどの組合員を一元管理しているということです。
まさかの「揖保乃糸パスタ」
揖保乃糸について調べていた多田が、思わず「えっ?」と我が目を疑ったというのは、そうめん以外の「揖保乃糸」について。
昔から作られている「手延べうどん」の他、近年では「手延べ中華麺」や、変わり種の「手延べパスタ」まで存在しているんだとか!
多田「全部小麦ですけれども、ああそう!じゃあ揖保乃糸はもう今や、そうめんだけじゃないんだよ!と」
天川さん「全て伝統の手延べ製法で作っておりますので。通常のパスタに比べると手間もかかりますし、一味違った食感が楽しんでいただけるかなと思います」
多田「一味違ったということは逆に言うと、自信あるわけですね」
天川さん「全て揖保乃糸の伝統製法で作った、自信作になっております」
個人的にも本当においしいと思う、と天川さん。
とはいえ、全国的に有名なそうめんに比べるとまだまだ認知度は低く、それがこれからの課題だそうです。
「じゃあ揖保乃糸のパスタに巡り合ったら、早くも食べたぞ!ということですね」と、張り切る多田でした。
(minto)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2018年12月27日07時40分~抜粋