多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

2018年は災害対策の分岐点に。

12月26日放送の『多田しげおの気分爽快‼︎』では気象予報士の沢朋宏アナウンサーが2018年の気象を振り返りました。

気象ということで言えば、今年の漢字一文字は「災」と決まったように、2018年は数多くの自然災害が発生しました。
沢アナによると、どうやら今年はお天気だけでなく災害対策の分岐点になったようです。

大変な一年

「大変な1年でございました」と沢アナ。
西日本豪雨、大阪北部地震、そして北海道胆振東部地震では大規模停電を指す「ブラックアウト」という言葉が日本全土を震撼させました。
また台風は29個発生してこの東海地方を直撃しました。

沢「もう忘れているかもしれませんが、今年が始まった頃には、あの"五六豪雪"以来の大雪が福井県で記録されました」

この時は雪で国道に何百台という車の立ち往生が発生し、死者も出しました。

「五六豪雪」とは昭和55年(1980年)12月から昭和56年(1981年)3月に東北地方から近畿地方北部を襲った豪雪のことです。

東京では数年ぶりの20センチ越えの積雪になったり、かと思ったら夏は暑く、梅雨明けが異常に早い年でもありました。名古屋、東海地方の梅雨明けは7月9日。関東に至っては6月の梅雨明けでした。気温も名古屋ではついに40度を超えました。

沢「振り幅が大きい年でした」
 

今年はターニングポイント

気象の観点からこの一年を総括する沢アナ。

「地球温暖化が牙を剥いたと言えると思います。このように荒れる気候が多発する中で、いかに命を守るかということを、改めて考え直すべき年になったのではないでしょうか」

今年を「防災元年」という捉え方をしようという動きがあるそうです。

沢「災害が多かった年ではあるけれども、その災害の中で学んだこともあるはず。それをもとに、これからの防災のあり方を変えていく契機になる年とも言われております」
 

どんどん情報を送ってます

防災のあり方は、具体的にどう変わったのでしょう。

「二つのことがありまして、一つは気象庁から直接一般市民、国民に向けて詳細な情報を膨大に出すようにしました」

今はインターネットをパソコンではなくスマートフォンで見る人が増えました。スマートフォンには居場所がわかるGPS機能が搭載されています。
この機能を活かした情報提供が始まっているそうです。

スマートフォンで気象庁の雨雲レーダーなどのサイトを見ると、自分の居場所がまず中心に表示されて、周りの危険度がわかるようになっているそうです。さらに雨雲だけではなく、土中の水分量や周囲の川の水位状態をも一括して表現できるようにしているんだとか。

沢「意識の高い人には直接いろんな情報をどんどん送り込みますよ、というやり方に変えてきました」
 

判断が早くできる

沢「もう一つ、同じように直接、気象庁から出ている情報なんですが、今までは雨雲の動きの予想は6時間先しかなかった。これがコンピューターの進歩もありまして15時間先まで予想できるようになりました」

6時間先の予想と、15時間先の予想の違いを説明する沢アナ。

沢「夕方6時頃、今夜遅くに台風が接近するとなった時に、夕方6時に6時間先だと深夜0時までなんですよ。それが翌朝9時まで見られるようになった。

翌日の明け方頃の最接近がわかるので、夕方のうちに我が家は避難するか、2階で寝るか、何もしないかの判断が出来るようになるんです」
 

現在、検討中

もう一つは検討中のことについてです。

沢「災害時によく言われていたのが、注意報、警報、特別警報という流れ。避難勧告、避難指示という流れがなかなかわかりにくくて、結果的に避難に繋がってないということです。

注意報から警報、特別警報で、避難準備・高齢者等避難開始、避難勧告、避難指示というこの一連の流れを、全部レベル別で表現しようと検討中です。
レベル1、2、3で例えばレベル4になったら全員避難ですよ、とか」

難しい漢字をたくさん使われてもピンと来ません。危険度がレベル5、という方がわかりやすいですよね。スマホを通じた個人への通知は現在検討中だそうです。

緊急地震速報が、その場にいる人に直接送れるわけですから、そういうことも今のITの技術を考えたら容易にできそうです。
 

確実に進む地球温暖化

沢「1891年以降、130年近い全地球上の気温、また全地球上の気温の平均値というデータがあります。それで見ていくと、この130年の歴史の中で、今年2018年は高気温の第4位にランクインしそうなんです」

逆に言えば、過去に今年より高い年が3回もあったわけですが、実は…。

沢「その3つの年というのは2015年、16年、17年なんですよ。そして18年」

これは短期的なものでも、偶発的に気温が上がったわけでもないそうです。

沢「南極で大きな氷山がパキって割れましたとか、どこかの大陸棚がパキって割れましたとか、どこかで干ばつが、どこかで異常高温が…。そういうのが実は全部繋がっているということを、もう一度意識する、というより、肝に銘じるぐらいの気持ちじゃないとダメかもしれませんね」
 

10年後に振り返って

「これからの激しい気象状況を、我々はどのように生き延びていくのか?災害対策だけでなく、そもそもライフスタイルの変換まで考えて、地球規模で見直さなければならない時にきているのではないでしょうか?」

沢アナの語っている状況は深刻です。

「2019年、やがて2030年になった時に、振り返ると10年前はああだったけど、あれからの10年間でこうなってこれたよねって言えるようなきっかけの年にしたいですね」

いつにもまして厳しい意見の沢朋宏アナでした。 
(尾関) 
 
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2018年12月26日07時22分~抜粋

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