2018年のスポーツ界はターニングポイント!旧体制を崩す運動部の数々

多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N / スポーツ

12月24日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』では、今年のスポーツ界を振り返りました。
解説は「スポーツ川柳」の選者でおなじみ、スポーツ評論家の久野誠です。

今年はスポーツのさまざまな話題がワイドショーを騒がせました。聞き手は多田しげおです。

古い体制の膿みが出た年

久野「今年のスポーツを振り返ると、スポーツ界の不祥事、特にパワハラの問題が一番に来ると思います。
レスリング、アメフト、体操、ボクシング、大相撲など。それらがワイドショーに取り上げられ社会問題化しました。

パワハラは今年始まったものではなく、もともとあったものが顕在化したのだと思います。スポーツ界の上位下達の古い体制が今年いっきに膿みとして出た。
結果として、これはある意味、東京オリンピックを前にして、非常によかったのではないでしょうか」

多田「膿みが一気に出たということは、全体としては近代化へのプロセスと言えますね」
 

民主的な部活動

こうした旧体制にあると見られる運動部の中で久野が「180度対照的」として名を挙げたのが、原晋(はらすすむ)監督率いる、青山学院大学駅伝部です。

久野「選手たちが自主的に自分たちの練習のメニューを決めたりしています。非常に民主的なやり方をしています」

多田「それで強くなっているのだから。今年あたりが、スポーツの世界で古い体質が近代化されていくターニングポイントの年になったのかもしれません」
 

変わる大学スポーツ

民主的な部活動のもうひとつの例として久野が挙げたのは、帝京大学のラグビー部。ここも科学的なトレーニングで知られています。

久野「『1年生が奴隷で、4年生は神様』というのは、昔からの大学スポーツのあり方をいった言葉ですが、この大学は1年生は何もせず、上級生が掃除洗濯をしている。理由はなぜか。

1年生は入学したばかりで履修する科目が多い。その上雑用をするとなるとラグビーの技術がアップしない。ということで、1年生は自分たちの練習をさせ、雑用はさせない」

理想というだけでなく、実際に9連覇という形で実を結んでいます。

久野「4年間で選手はどんどん卒業し、新入生が入っています。しかも、全部が全部、高校時代にすごかった選手ばかりではないです。そういう人たちがやがてすごい選手になっていく。これもひとつの理想の形です」

多田「自主的にやるということが本当に強くなるということになってきている。時代が変わったね」
 

公立高校への応援

もうひとつ明るいニュースとして久野が挙げたのは、この夏の甲子園を沸かせた秋田県の金足農業高校です。

久野「いま残念ながら"県の代表にその県出身の選手がほとんど見当たらない"という私立の学校が多いです。
高校の監督さんが全国行脚して親を巻き込んでスカウト活動をしているからです。

それに対して公立高校の、全員が秋田県民であるという学校が勝ち進んでいく。
お金がなくなりましたとOB会が言ったらなんと2億円が集まったというのは、全国のみなさんが同じような気持ちを抱いていたからかもしれません。

むかし相撲で『華のお江戸の大関よりもおらが村の三段目』という言葉がありました。
甲子園でほとんどの代表校が私立の中で、公立高校への応援がすごく大きくなっています」

東京オリンピックへ

2020年開催の東京オリンピックへむけて、アスリートのモチベーションが高まっているという久野。

久野「水泳、バトミントン、卓球、テニス、フィギュアスケート。プロだと大谷選手がアメリカで頑張って新人賞をとっています。
スポーツ全体が明るくいい話がいっぱい出てきた今年1年でした。

現在第一線でやっている人、世界一日本一になっている人は、本当にすごいと思います。そういうアスリートへのリスペクトはもっと強くていいと思います」

多田は「ホントに精神的にも人間力もすごいという人こそ、日本一、世界一になれるんだということですね」と、アスリートの素晴らしさを改めて強調しました。
(みず)
 
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2018年12月24日07時20分~抜粋

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