多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

なぜ豚肉は牛肉より安いのか?「お肉検定」に挑戦しよう!

世の中には様々な検定がありますが、「お肉検定」が存在するのをご存知でしょうか?
牛肉、豚肉、鶏肉、ハム、ソーセージなど、とにかくお肉に関する検定です。

12月11日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』では、この検定を主催する食肉のプロを養成する学校、全国食肉学校の小原和仁さんに伺いました。紹介するのは桐生順子です。

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「お肉検定」って?

「お肉検定」はどんな検定でしょうか。

小原「生活者の方にお肉について正しい知識をもってもらいたいという思いで始めた検定です」

知っているようで知らなかったお肉についての知識を深めることができるそうです。例えば…

小原「お肉を食べるとメタボになるというイメージがあったと思いますが、肉はタンパク質なので、こどもの身体の成長とか、女性は美容にいいとか。

お肉は牛も豚も鶏もすべて獣医さんが検査をしています。牛については一頭一頭個体管理されていて、スーパーで牛を買った時に、その牛がどこで生まれて誰が育ててということが誰でもわかるようになっています。そういうことは意外と知られていません」

合格すると『お肉博士』の認定証をもらうことができるそうです。
 

問題を解いてみよう!

例えば、こんな問題が出るそうです。

【問題】A5等級などの牛肉の格付けを決める基準として間違っているものはどれでしょう。
1. キメの細かさ
2. おいしさ
3. 霜降り状態
4. 精肉にできる割合

多田「消費者がおいしいと思ったりするのは結果ですから、その基準においしさは入ってないでしょう」
桐生「正解。答えは2番です」

小原さんに解説してもらいましょう。

小原「ABCというアルファベットについては一頭の牛からどのくらいたくさんお肉がとれるかということを意味しています。Aが一番たくさんお肉がとれます。

1~5の数字については、キメの細かさ、肉の色、脂の色もありますが、主に霜降りの状態で決まってきます。5がいちばん霜降りが入っています」

多田「"A5がいい"とか言いますが、ABCは消費者にとっては関係ないのですね。一頭の牛からどれくらいとれるかは精肉業者にとっては大事ですが」

桐生「そうです。消費者は数字を気にして欲しいそうです」

ABCがおいしさに関係ないとは意外でしたね!

豚肉が安いワケ

【問題】豚は生まれてから何ヶ月でお肉として出荷されるようになるのでしょうか。
1. 半年
2. 1年
3. 1年半
4. 2年

多田「これは短いんだろうな。生産業者にとって短ければ短いほど有利だから、答えは半年?」
桐生「正解です」

小原「豚は約6カ月で110~115kgくらいになって出荷されます。とても成長が早いです。牛は2年半くらい。牛と比べると豚は5分の1です。
体重が1キロ増えるのに必要なエサの量が牛は約10キロですが、豚の場合は約3キロです。そういう意味でも効率がいいです」

多田「結果、牛肉に比べると豚肉は安いということになりますね」
桐生「他にも豚肉が安い理由があります」

小原「牛は人間と同じで10月10日で産まれますが、1回のお産で1頭です。ところが豚は4ヶ月弱で産まれ、1回のお産で10頭くらい産まれます。
しかも年に2回お産ができるので、1頭の母豚がいると1年で20頭の豚が出荷されるとなります。
この効率の良さが価格を抑えることになります」

桐生は「お肉を買う時食べる時、ちょっと楽しくなる検定です」とまとめました。
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2018年12月11日08時36分~抜粋

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