多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

福井県人の「油揚げ愛」がすごい件。

福井県、特に福井市は油揚げに対する年間の支出額が一世帯当たり日本一。しかもダントツで、全国平均の2倍ほどの支出額です。なぜここまで福井のみなさんは油揚げ好きなのでしょうか?

12月3日の『多田しげおの気分爽快!!朝からP・O・N』では、福井県の郷土料理研究家・佐々木京美さんに電話で伺いました。

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あぶらげというと厚揚げのこと

佐々木さん「普段から油揚げをたくさん食べているという意識はあまりなく、それが当たり前になっていて、改めて日本一と数字で言われると、そうだったんだと思います。常に冷蔵庫には油揚げが入ってないと安心しないという感じです」

福井で油揚げというと、いわゆる厚揚げを指します。一般にイメージされる薄い揚げは「薄揚げ」と呼ばれているそうです。
食べ方は、お野菜と一緒に炊いたり、煮物に入れたり、そのまま焼いて大根おろしをかけて食べたりと、いろんなバリエーションがあるとのこと。
 

大豆文化が盛ん

どうして福井では、厚揚げをたくさん食べる文化が根付いたのでしょう。

佐々木さん「福井は大豆文化がいろいろ発達していて、大豆をちょっとつぶす"打ち豆"とか、それをお茶に入れたり、大豆麹を作ったり、いろいろな大豆の加工品がありました。
昔はお肉が贅沢だったので、良質なたんぱく質の大豆をお豆腐にしてさらに菜種油で揚げるという贅沢品のひとつでした」

また福井には厚揚げの専門店があちこちにあり、スーパーにも様々な種類の厚揚げが並んでいます。
メーカーの数も多いので、家庭によって贔屓の店があるということで、まさに文化として根付いていることがわかります。
 

肉より油揚げ?

佐々木さんの好きな食べ方を尋ねました。

佐々木さん「私は何と言っても厚揚げだけを炊く、厚揚げの煮たの。あまじょっぱく、ちょっとショウガを入れて、ぽってりと炊くのが油揚げらしさが出るお料理だと思います。ちょっと地がらしをつけて食べたりとか。県外の方にお出しすると喜ばれますね」

以前、福井県で大雪が降った時も、なくて困ったとされたのは厚揚げだったと言います。

佐々木さん「スーパーの方にお聞きしたら、みなさんお買い物に行けなくて、スーパーが空っぽだったので、どうせ行くなら○○が入った時に行きたいという、一番がパン、その次に油揚げが入っています、三番目がお肉だったそうです。
どうせ雪の中、行くなら油揚げがあるときに行きたいという。それさえあれば何となく安心します」

多田は「本当に福井の方は油揚げが大好きなんですね」と感心しました。
 

リスナーから料理法が

コーナー放送後、リスナーから油揚げに関する反響が数多く届きました。

「私はトラックドライバーで福井に行くと必ず厚揚げを買います。敦賀のスーパーにも何店舗分もの厚揚げが並んでいますよ」(Aさん)

食べ方も人それぞれのようです。

「醤油で煮て、最後の汁をご飯にかけて食べます」(Bさん)

「鍋の時によく入れます。豆腐も入れますが、厚揚げの方が汁を吸っておいしいです」(Cさん)

「中華スープの素で煮たのに、細かく刻んだネギをたっぷり乗せて食べます」(Dさん)

「まだまだみなさん生ぬるいです、私のおすすめはマスタードをつけて、パンに挟みます」(Eさん)

「ケチャップ、さらに薄く切ったピーマン、とろけるチーズをのせてオープントースターで焼いて、厚揚げのピザ」(Fさん)

「酢豚の肉の代わりにします。こどもには好評です」(Gさん)

「かつ丼にします。おいしい」(Hさん)

"ピザ生地"にも"豚"にも"カツ"にもなるという油揚げ。奥が深いです!
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2018年12月03日07時40分~抜粋

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