多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

オーストラリアを代表するエアーズロック、来年10月で登れなくなるって知ってた?

11月30日の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、オーストラリア大陸の魅力について特集しました。

来年3月に同国へリスナーツアーで向かうCBCの沢朋宏アナウンサーがスタジオに登場し、その研究ぶりを披露しました。

まず話題はオーストラリア大陸と周辺の島々の先住民として知られる「アボリジニ」についてです。

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先住民族のアボリジニ

アボリジニはいつ頃からオーストラリア大陸に住んでいたのでしょう?

沢「数万年前からです。今でいうタイからインドネシア、マレーシアのあたりに大きな大陸が広がっていて、島伝いに来れるくらいのゾーンに今のオーストラリアにつながる大きな大陸がありました」

つまりオーストラリア大陸が形成される前には暮らしていたということです。

沢「それがたまたま海が生まれて別れてしまったわけです。カンガルー、コアラなども渡ってきたわけでないです」

オーストラリア大陸ができてから、アボリジニは全土で生活していたのでしょうか?

沢「点在という言い方が適切でしょうね。真ん中に大きな砂漠があり、そこに住む砂漠の民もいましたが、集落を形成してあちらこちらにいた。そのうちのひとつの集落がウルル(エアーズロック)の周辺にもあったと言われます」
 

ウルルは聖地

ウルル(エアーズロック)の大きさについて語る沢アナ。

沢「標高で900mくらい、地面からだと300mちょっと。山でなくひとつの岩です。横幅が3~4km。周囲10kmの岩で、地面に出ているのが全体の中の約5%です。
周りにあった土が時折降る雨、常に吹き続ける風によって飛ばされたことで出てきました。
今のあの形になったのが5憶年前で、あの形になるのに1憶年かかっています」

エアーズロックは非常に珍しい景観で、アボリジニの人たちも聖地として崇めた場所だそうです。

沢「日本人の言葉でいうなら"ご神体"という言葉、かつ神殿というか、ご神体を置く場所の両方の意味をかねそなえた場所がウルルです。

アボリジニの方はそこに登って特別な儀式をします。
写真で見た方は岩といってもまわりに筋があるのを見たことがあるかもしれません。あの筋ごとにいろいろな精霊が住んでいると考えています」
 

登山口は2019年10月に閉鎖

17世紀から18世紀頃になると、オーストラリア大陸が白人たちに"発見"され、1788年からはイギリスによって植民地化されます。

沢「元はキャプテンクック。エアーズというのは白人が見つけたときの当時のオーストラリア政府の首相がエアーズさんだったところから付きました。もともと住んでいたアボリジニたちは"ウルル"と呼んでいました」

多田「近代になって、アボリジニの権利が復活していきますね」

沢「10年以上の裁判の末、1985年にウルルはアボリジニのものであるということが正式に認められました。
それ以降、オーストラリア政府が現地の人から借りて、観光資源として活用し、入場料として得られた資金を現地の人に借りた対価として支払う。
これで2080年代まで借りるという契約でしたが、それも方向転換し、2019年10月25日をもってエアーズロックの登山口は閉鎖。あの神秘に触れることはできなくなります」

エアーズロックに登れるまで1年足らずなのです。沢アナのリスナーツアーは来年3月の出発です。

沢「3月、向こうは秋で一番の観光シーズンです。気候も一番落ち着く時です」
 

“天と地をつなぐ場所”

続いてスタジオには、JTBの加藤さんも登場します。
間近で見るウルル(エアーズロック)はどんな土地なのでしょう?

加藤さん「色は茶褐色で、まわりも赤土。岩山自体が鉄分を含んでいて赤い。それが陽の光、刻々変わる気象条件によって、色が大きく変わるのが特徴です。
夕日が当たると、最初はオレンジ色、赤褐色、紫、青と色が変わっていきます。
現地で七色の移り変わりがあるといいますが、それがエアーズロックの楽しみ、神々しい姿ですね。

上からはすぐ近くに、もともとエアーズロックより大きな岩山だった"風の谷"と言われるところが遠望できたり、あるいはブッシュが生えていたり、アウトバックと呼ばれている典型的なオーストラリアの景色を眺めることができます。遮るものが何もありませんから」

沢「だから昔、"天と地をつなぐ場所"とも言われていました」
 

輝くゴールドコースト

次に世界有数のビーチリゾートのゴールドコーストについて説明する加藤さん。

加藤さん「広い砂浜があり、青空、高層ビル群があります。ビルはホテルや地元の人が住んでいるコンドミニアム、とても絵になります。
砂浜の長さは60kmくらい。砂浜は白く、踏むとキュッキュッと足に喰いついてきます。

ビーチもありますから、マリンスポーツも楽しめ、ショッピングセンターでの買い物など、いろいろな楽しみがギュッとひとつに凝縮されている街です」

リゾート地ではありながら、地元の方も多く生活している場所です。

加藤さん「高層ビルでビーチの景色を眺めながら、コンドミニアムでワインを飲むという、うらやましい限りです」
 

コアラを抱っこできる場所

オーストラリア大陸と言えば、独特の生態系があることが知られています。こうした動物たちを見られる場所が「カランビン・ワイルドライフ・サンクチュアリー」です。

加藤さん「もともとは野鳥をメインにした保護園でしたが、今はいろいろな動物を保護しています。自然にできるだけ近い環境で、緑もすごく多いです」

多田「カンガルー、コアラが保護されているんですね」

加藤さん「ここの州はコアラを抱いてもいいところです」
 

オーストラリアのグルメ

オーストラリアのグルメについても尋ねました。

加藤さん「シーフードはおいしいです。ロブスター、オイスター、エビ、羊が多いのでラム肉。バーベキューで、お庭でご主人がエプロンをつけて肉を焼くというのがオーストラリアの典型的な光景です」

またワインの産地としても知られています。

加藤さん「オーストラリアは非常に大きな大陸で、場所によって気象条件が違い、それぞれにあったいろいろな種類のワインがあります」

沢「海のもの、山のもの、里のものがあり、温かいところのものがあり、冷たいものもあり、いろんなものが獲れるから、組み合わせのバリエーションがすごく多いです。オーストラリア大陸はまるごとひとつの国なので、自国内で調達できる食材の種類が半端ないです」

来年10月で登れなくなるウルル(エアーズロック)。ぜひ機会があればお早めに。
(みず)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2018年11月30日08時13分~抜粋

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