そうだったんだ、今回のアメリカ中間選挙の結果を解説

多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N / ニュース

11月8日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、6日に投票開票が行われたアメリカの中間選挙の結果を取り上げました。

結果は連邦議会の下院では野党の民主党が勝ち、8年ぶりに過半数を奪還。上院は共和党が議席を伸ばす形で勝ちました。この結果をどういう風に見ればいいでしょうか。

長年にわたってアメリカ大統領選挙を中心に取材を続けている、現在、東洋大学国際学部教授の横江公美さんに、電話で伺いました。

トランプ氏の予想通り

多田「下院は民主党が勝つ、上院は共和党がそのまま勝つという結果でしたが、横江さんの予想はどうでしたか」

横江「これは世論調査でずっと言われていたので、その通りだろうなと思って見ていました。
今回、『隠れトランプ』がどのくらいいるのだろうか、と思っていましたが、トランプ大統領が2、3日前に下院で負けたら自分のせいではない、議会のせいだと言っていました。また1カ月前に最高裁判事のブレッドカバノー氏を無理やりっぽく入れましたが、そういう所をみていると、下院で負けるという準備を着々としていました。ですから今回は誰もが見ていたのと同じ結果でした」

多田「トランプさんにとっても予想通りだったんですね。
横江さんは、2年前の大統領選の前にずっと『トランプさんには隠れトランプ支持者がたくさんいて、ひょっとしたらトランプさん勝つかもしれない』と言っていましたよね」

前回の大統領選同様、今回も横江さんの予想通りの結果だったようです。
 

隠れてないトランプ支持層

多田「隠れトランプ、あるいは、トランプの岩盤支持層と言われた人たちは、今はどうなっていますか」

横江「もうカミングアウトした状態です。隠れてないです。まだ隠れている人がいるのかな、と思っていたら、今回の世論調査と結果が同じです。ということはほとんどその通りだとなります」

多田「岩盤支持層といわれる人たちは、相変わらずちゃんといるということですね」

横江「そうです。隠れて支持しなくて表立って支持するようになっています。
トランプ大統領は、60%以上の人が文句を言ったり、嫌いなわけですが、それでも上院議員では議席を伸ばしました。
この前までは、なんか大統領になっちゃった、というところが、ある意味大統領として受け入れられた。そしてそれを基盤にして、民主党が、トランプ大統領に対して、思いをひとつにして結集して、下院をとったという形だと思います」

『選挙ではトランプが勝った』

多田「トランプさんはしっかり大統領としての足元を固めてきた2年間とみられるわけですか」

横江「もっと言うと、実は中間選挙は必ず大統領が負けています。1回誰か変わると、みんな文句を言うというのが基本ですから、普通負けるところです。
そこを上院では票を伸ばしている。ワシントン・ポストに出ていますが、『下院では民主党は勝ったけれど、選挙ではトランプが勝った』という言葉もあるくらいです。

彼にとって今回の選挙は2020年の次の大統領選挙にむけています。
いくつかトランプ大統領のライバルになる人、民主党の大統領候補に挙がってくるような人がいたんですが、そういう人たちをほとんど潰しています。
もちろん、これからの選挙運営は今までのようにはいかないですが」

多田「多くの世界中の見方とはちょっと違って、アメリカの実情は、トランプさんがしたたかに足固めをやってきたし、さらに2年後の大統領選挙でトランプさんが再選できるかどうかもちゃんと見据えて、着々とした選挙だったということですか」

横江「まさしくその通りです」
 

トランプ大統領は再選するか?

多田「ズバリ、2年後トランプさん再選しますか?」

横江「まだ可能性高いですよ。アメリカのテレビ、新聞を見ていると、民主党が今回がんばった理由はこのままいくとトランプ大統領が再選されちゃうという、その不安感がいちばん大きいです。

ねじれ現象は日本から見ると、びっくりするように書かれますが、基本的にはアメリカの政治はねじれが基本です。だから、ある意味普通に戻った。
党の中にはその蓄積がありますので、共和党はねじれのやり方がわかっているわけです」

多田「長年の取材の蓄積からくる横江さんの予想も当たりますからね。トランプさん、2年後の再選の可能性は高い?」

横江「民主党の候補者が出てくるかどうかですが、今のところは高いです」

多田「また、2年間かけて随時解説お願いします。ありがとうございました」
(みず)
 
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2018年11月08日07時23分~抜粋

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