多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

海のない山梨県民の好物は、アサリとマグロ!?

意外にもアサリがよく食べられている都道府県は山梨県だそうです。
県庁所在地の甲府市で、一世帯あたりのアサリに対する支出金額がなんと全国1位とのこと。

どうして海のない山梨県でアサリがよく食べられているのでしょうか?

11月5日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、甲府市で水産仲卸業をやっている菊島光海さんに伺いました。

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貝といえばアサリ!

甲府市はなぜアサリを食べることが多いのでしょうか?山梨に生まれ育った菊島さんの話です。

「山梨県に海はないですが、静岡が近いです。水揚げ量は、愛知県が全国一位ですが、静岡もアサリの産地です。静岡県から山梨県まで貝を海水に入れて持ってくると、ちょうどぎりぎり生きて運べるのが甲府まででした。山梨県民は海にあこがれがあるのでアサリを食べます。
他の貝だと、ホタテは北海道、カキは広島と遠く、持って来られないです。

食べ方は味噌汁が一番多いです。
どこの食べ物屋さんにいってもアサリの味噌汁はだいたい置いています」

アサリを一番多く食べる理由はこういう理由だそうです。

菊島「海のものというのは、なかなか食べる機会がなかったので、昔は高価なものでした。憧れが強くて、他にもマグロもそうですが、アサリを食べるということが、山梨県民にとってはぜいたくでした」

今は物流が整備されて様々な海産物が入ってきますが、山梨県においてはアサリが一番好まれるようです。
 

魚はマグロ!

貝はアサリですが、よく食べられる魚は先ほど菊島さんの話にも登場したマグロだそうです。それはなぜでしょうか?

菊島「昔、魚を持ってくるのに、腐らずに食べられる部分が残るものは大きい魚で、それがマグロだったのです。マグロは腐る部分もあるが、食べられる部分が残ります。
昔は、マグロくらいしか生のお魚は食べられなかった。(その習慣が)いまだに続いています」

「マグロのメニューも多いんですか?」と尋ねる多田しげお。

菊島「多いです。刺身が多いですが、食べ物屋さんで『刺身くれ』というと、マグロが出てきます。“刺身=マグロ”なんです」

大阪で「肉」と言えば牛肉となるような感覚なんですね。
そして、山梨県ではこんなお店でもマグロの刺身を提供しているそうです。

菊島「ラーメン屋さんでも、山梨はほうとうが有名ですが、ほうとう屋さんでもマグロを置いています。
それでいまだにマグロとアサリは消費量が全国でもトップクラスです。
逆に、他の魚があまり食べられてないんですよね」

ここまでくるとアサリとマグロは山梨県のソウルフードですね。
ラーメン屋さんでマグロの刺身が出てくるという山梨県。海のない県ですが、魚介類好きにはたまらないお店が見つかるかもしれませんよ。
(みず)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2018年11月05日07時38分~抜粋

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