二十四節季は「旧暦」だと思ってる人、間違いです。

多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N / ライフ・ヘルスケア

11月2日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』の天気予報では、気象予報士でもある沢朋宏アナウンサーが登場し、リスナーからの質問に答えました。

まず紹介された質問は、Aさんからの「二十四節季って何ですか?なんであんなものがあるのですか?」でした。

二十四節季とは?

二十四節季で有名なのは春分、秋分でしょう。
次にやってくる二十四節季は、11月7日の立冬です。

これは大昔からあるカレンダーの一種です。よく「二十四節季は旧暦ですよね」と聞かれますが、まったく違います。

旧暦というと、いわゆる月の満ち欠けを元にした太陰暦を思い浮かべる方も多いでしょう。中国で太陰暦が使われていた時代、農民を中心に「ものすごく困る」という声が上がりました。それはなぜでしょう?

月の満ち欠けを中心にすると、太陽の動きと大きなズレができ、種をまく日や収穫日がわからないのです。
そこで、新しいカレンダーを作りたい、ということで生まれたのが二十四節季なのです。
 

11月7日は立冬

多田「太陽の動きにあった農耕作業用のカレンダーか。二十四節季はあてにならないというのは大きな間違いですね」

沢「日本の感覚とちょっと違うかなと思うのは、二十四節季は中国で作られたので、冬の到来がちょっと早いです。でもだいたい新暦に合っています」

多田「今度の11月7日は立冬で、いよいよ冬がやってきますよ、という日ですね」

沢「カレンダーで1月というと1月1日だけを指すのではないです。というように、立冬というと11月7日だけを指すのではなく、次の季がくるまでの期間のことも指します」

多田「その約二週間後までですね」

沢「それがぴったり当たるのが大寒。あの日だけが寒いのではなくて、あのあたりの数日間、数週間が寒いと捉えてもらうと、これからの季節、着るものとか住まいの準備にぴったりくると思います」

多田「とても便利なものですね」
 

つるべ落とし?

「『秋の日はつるべ落とし』という言葉がありますが、どうしてこの時期は日が暮れると(すぐ)真っ暗になるのでしょうか」(Bさん)

多田は「まず彩加さん、『つるべ』って知ってますか」と、24歳の山内彩加アナウンサーに聞きます。
山内「鶴瓶さんしか浮かんでこないです」
沢「なんでやねん!(笑)」

そこで多田大先輩が説明します。

多田「つるべとは井戸の水をくむ道具。綱の先に桶がついていて、桶を井戸の底の方にやって水を入れて、綱を引っ張って水を汲み出すもの。綱を離すと桶は一気に落ちていきます。つるべ落としは一気に落ちていく様ですね。で、秋の日はつるべ落とし、一気に真っ暗になるという意味ですわ」
 

日の入りの時刻の早まり方がスゴイ

質問の意味がわかったところで、沢が答えを説明します。

沢「一番シンプルで当たっている答えは、秋だけが日暮れがすっと落ちるわけではないです」

意外です。「秋だけ」が特別ではないのでしょうか。

「実は、これは市民天文家がこぞって論文を発表している一大テーマです。総合すると、確かに秋と春の薄明(はくめい・陽が落ちた後も薄明るい時間)は、夏至や冬至にくらべて若干短いです。ただ、その差は数分です。あまり感じられない。

それよりもぴったりくるだろう答えは、秋の日は一日ごとにぐんぐん日の入りの時間が早まっていきます。実際に8月だと日の入りの時刻の早まり方はせいぜい一カ月で15分とか20分。9月の日の入りの時刻は一カ月で40分以上早まります」

多田「日の入りがだんだん早くなる、そのペースが秋はものすごく早いということ。昨日と、おとといと比べたらもうこの時間真っ暗ということですね」

沢「というのを、あたかも秋の日だけすっと落ちるように思われたので、秋の日はつるべ落としのようだという言葉が生まれたようです」

なるほど、薄明の時間が実際に長いのではなく、ある種の錯覚なのですね。
(みず)
 
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2018年11月02日07時07分~抜粋

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