ひょっとして、あなたが付けているのはカメムシのニオイ?

多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N / カルチャー

気温がぐっと下がってくるこの季節、大量に出現するのがカメムシ。
大阪では「屁こき虫」とも呼ばれるほど、そのニオイが代名詞となっていますが、このニオイ、実は意外な物に使われていました。

10月29日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、カメムシについて伊丹市昆虫館学芸員の長島聖大さんに伺いました。

カメムシはどんな虫?

そもそもカメムシとはどういう昆虫でしょうか。

口がストローのようになっていて、汁を吸うような形のものがカメムシの仲間の特徴です。
日本にいるカメムシは名前がついているだけで1,300種類くらい。さらに名前のないものも含めれば1,500種類くらいになるのではと言われています。

中でも最も多いのは茶色の六角形のクサギカメムシで、他にも5mmくらいのテントウムシのようなマルカメムシもよく見られます。
 

いい匂いのカメムシも

実は別の名で身近な昆虫にも、カメムシの仲間が存在しています。

例えば水の上に浮いているアメンボもカメムシ目です。
アメンボは甘い香りがすることからその名が付きました。最も似ているニオイはカンロ飴で、ちょっと塩辛さのあるような甘さを感じます。

またその名に「カメムシ」とつくものでも、青りんごのようなさわやかな酸味の香りがするオオクモヘリカメムシがいます。
総じて臭いというわけではないんですね。

意外なところに使われてた

カメムシのニオイの素はどの種類もすべて同じです。ただし、臭い種類といい香りのする種類では成分の濃度が違うそうです。

実はカメムシのニオイ、意外なところにも使われています。

ヨーロッパにはカメムシのニオイを薄めて香水の中に入れているものがあるそうです。
人間にはいい香りに、癖のあるニオイを混ぜるとさらに嗅ぎたくなる修正があります。カメムシのニオイが使われているのは、そういった癖付けの役割があるからと言います。
 

カメムシ同士の信号

このカメムシのニオイ、身体のどこから出ているのでしょうか。

前述のように「屁こき虫」とも言われますが、お尻からガスを出しているわけではありません。
脚の付け根に「臭腺」と呼ばれる、ニオイの物質を液体で放出する器官があります。放出した分泌液を周囲に揮発させて、ニオイを立ちこめさせます。

ではカメムシがニオイを出すのはなぜでしょうか。

まずは外敵から身を守るため。獣や鳥などの外敵を避けるのがこのニオイです。周囲に危険を知らせる警報の役割もあります。

実はそれだけでなくニオイを使って仲間同士の信号も送り合っています。集合フェロモンといって、冬越しをする場所、繁殖をする場所、エサがある場所など、仲間同士を呼ぶためのニオイとしても使っています。

うっかり掃除機で吸い込んで…

カメムシについて、リスナーからのメールも紹介されました。

「兵庫県の北部日本海側但馬地方、雪の多い地方ですが、カメムシが多く出る年は大雪になると言われています。単身赴任で但馬に2年間住んでいましたが、ベランダでよく発見しました」(姫路市・Aさん)

「以前、部屋の掃除をしていて、うっかりカメムシを掃除機で吸い込んでしまいました。掃除機の排気口から、まぁカメムシのニオイを部屋中にまき散らして参りました」(Bさん)

では、家の中でカメムシを見つけた時の退治法はどうすればいいでしょう。

「そういう時は、そっと紙の上に乗るように誘導して、紙ごと外へ持っていきます。面倒臭い虫です」(Cさん)

その強烈なニオイに手を焼く方も多いカメムシですが、ひょっとしたらあなた、あるいは知人がつけている香水もカメムシのニオイかもしれませんね。
(みず)
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2018年10月29日07時23分~抜粋

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