多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

夜景好きのあなたの人生を輝かせるかもしれない「夜景鑑賞士検定」

昨今、巷にあふれるニッチな専門資格やマニアにはたまらない検定試験の数々。

『多田しげおの気分爽快!!朝からP・O・N』で今月からスタートした「順子の検定」は、アシスタントの桐生順子が「これは!」と思う検定試験を紹介するコーナーです。

10月16日放送では、ロマンチックな響きがする「夜景鑑賞士検定」について取り上げました。
いったい夜景観賞士とはどんな資格なのでしょう?

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夜景を眺めるプロ

「デートで夜景を見に一度は出かけたことがあるんじゃないですか?」と桐生から突然振られた塩見啓一アナ。

「ああーそうですね、随分昔です。ウチの奥さんが"桐生"だった頃です」

奇遇ですが、塩見アナの奥さんの旧姓も「桐生」でした。

「100万ドルの夜景」など、立派な観光名所となっている夜景ですが、この夜景を見る「夜景鑑賞士」という資格を認定する試験が存在しています。

検定を主催する「夜景観光コンベンション・ビューロー」の丸々もとおさんにお話を伺いました。

丸々さんによると「夜景鑑賞士検定」とは「夜景を眺めるプロを養成する検定」とのこと。

「そんなもんにプロいるの?」と驚く塩見アナに、「夜景にもプロの見方というのがあるんですよ」と言い聞かせる桐生。

人生の半分は夜

「夜景ってただ夜になって訪れる綺麗なキラキラしたものですねっていうことだと思うんですけど。実はその夜景っていうのにもいろんな成り立ちとか歴史とか、楽しみ方っていうのがあるわけです。

人生の半分は夜ですから、夜に対してより潤いを与えていただこう、みたいなものが一つの目的になってるんですよね。

夜景の知識を豊富に取り入れていただくことで、明日の夜を、もしくはあさっての夜も楽しく。
人生を楽しくしていただこうっていうのが、夜景検定の目指すべきところではあるということですね」(丸々さん)

この丸々さんの解説に「すいません、屁理屈に聞こえるんですけど…」と一言多い塩見アナ。

「『ああ綺麗だな~』では潤いのある夜にはならないんですよ、塩見さん!」と、桐生からたしなめられます。

夜景の歴史や成り立ちを深く知ることで、よりいっそう夜景の魅力を楽しめるということであるよう。

就職にも生かせる?

受験者は、大きく3つのタイプに分かれます。

まずは夜景の写真を撮る、夜景好きな夜景マニア。
さらに、夜景を商売にしている人。

夜景がきれいなところには人が集まるもの。
展望台・ロープウェイなど夜景の観光に力を入れている企業や自治体の方が、夜景の知識を勉強するために受験しているんだそう。

そして、観光業界に就職したい学生。

履歴書の資格蘭に「夜景鑑賞士」と記入し、面接で話が弾んだ結果、就職を成功させた学生もいるんだとか。

検定は3級・2級・1級の3種類。

3級は、全国の夜景スポットについての知識問題。
2級は、その夜景が観光資源としてどのように活用されているかを問う問題。
1級は、夜景を活用した観光プランの提案も出題されるため、知識だけでの合格はできません。

1級の合格率はなんと4.5%!

かなりの狭き門で、全国でもたった20人しか合格者は存在しないというかなりレアな資格なのです。

呉の夜景が描く文字

それでは、夜景好きなら誰でもわかるという3級の例題を見ていきましょう。
答えは4択です。

問1
「広島県呉市にある代表的な夜景スポット、灰ヶ峰。
頂上に展望台があり、そこから見下ろすと呉市街の夜景が大パノラマで広がっています。
この夜景をずっと見ていると、あるひらがなの文字が浮かんで見えるのですが、この文字は一体なんでしょうか」

1.あい(愛)
2.みね(峰)
3.くれ(呉)
4.はい(灰)

「そもそも呉に夜景スポットがあることもすら知らなかった」という塩見アナですが、「夜景スポットだから恋人と行く」ということで、1番の「あい」を選択しました。

桐生の「ファイナルアンサー?」の問いかけに、自信なさげに「…あんさー」と小声で答える塩見アナ。

残念不正解、答えは3番の「くれ」でした。

呉文字カップル伝説

夕方になると、呉市内の幹線道路に車が渋滞し、そのヘッドライトやテールランプの明かりの点が線になり結ばれていきます。

たまたまその道路の形が「く・れ」の形に整備されているため、渋滞の明かりで上から見ると「くれ」の文字が浮かび上がって見えるというわけです。

丸々さんによると「見えたら願いが叶る、恋が叶うという伝説もある」とのこと。

「これって、そうか!要するに『くれ』っていうのをわざと作ってるんではなくて、たまたま車が渋滞しました、そのヘッドライトとかテールランプでもって明かりが灯ると、『くれ』と見えるという。あっ、なーる!」

「夜景鑑賞士」について懐疑的であった塩見アナですが、思いがけないミラクル夜景の登場にようやくテンションが上がってきました。

この夜景は、日没後の数時間のみ。
夜になると見られないという貴重な夜景なんだとか。

一緒に見ると幸せになれるという「呉文字カップル伝説」も存在しているそうです。

「夜景に対して単なる美しさを鑑賞するだけではなく、夜景にある様々なエピソードも見ることで、心に残る、誰かに伝えたくなる夜景に変わる」と丸々さん。

花火も夜景?

3級の例題をもう1問見てみましょう。
答えは同じく4択です。

問2
「夏の風物詩、花火。13世紀末に始まったといわれていますが、その始まった国はどこでしょうか?」

1.アメリカ合衆国
2.イタリア
3.ドイツ
4.日本

「中国だとばっかり思っていたんで」という塩見アナ、「しょうがないから、中国に近い日本」。

残念!またしても不正解、答えは2番の「イタリア」でした。

現代のような花火は火薬の発明以降に生まれたもの。
そして実は、花火も夜景に入るといいます。

幅広い夜景の定義

丸々さんの解説です。

「夜景っていうのは、夜の風景で間違いない。広辞苑では『夜のお気配が感じられる』。
極端な話でいえば、お風呂場でアロマキャンドルを置いてなんとなくお風呂場全体に広がっていくゆらゆら感みたいなものも、ある意味夜景といっていいということ。

それ自体に夜の気配が感じられれば、要は夜景なんですよとういことで、夜景っていうのは非常に幅広いんですよね。ですから、花火も当然入るわけです」

夜の気配を感じられるものは全て夜景。

つまり、夜桜や紅葉のライトアップ、クリスマスのイルミネーションも星空も全て夜景なのです。

一口に夜景といっても、大変に奥が深いものであるよう。

夜景鑑賞士検定は年1回の開催。2級3級はインターネットでも受験可能です。

「夜景好きのあなたの人生を輝かせる検定かもしれません」と、綺麗にまとめた桐生でした。
(minto)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2018年10月16日08時32分~抜粋

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