多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

秋田県民おなじみのスイーツ!「ババヘラ」って何?

この夏に開催された高校野球で金足農業高校が活躍し、一躍注目を浴びた秋田県ですが、「きりたんぽ」やお米の「あきたこまち」以外で、名物の食べものはご存知でしょうか。

10月9日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、秋田県で長い間名物となっているスイーツについて取りあげました。

そのスイーツの名前は「ババヘラ」。

最近では旅行のガイドブックなどにも紹介され、知名度が上がっては来ていますが、初めて聞いたという方にとっては、名前を聞いてもまったく想像がつかなさそう。
いったい、どんなスイーツなのでしょうか。
進藤冷菓の代表取締役である進藤博永さんに、多田しげおがお話を伺いました。

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名前の由来は?

ババヘラは、コーンに盛り付けられたアイスのことで、バラの花びらを広げたような形で盛り付けられており、色はピンクと黄色のものが多いため、さらにバラっぽい見た目です。

また、味はピンク色の部分がストロベリー味、黄色の部分がバナナ味です。

そうすると、見た目や味から付いた名前のようには思えませんが、なぜ「ババヘラ」と呼ばれているのでしょうか。

進藤さんは「秋田では、おばあさんのことを親しみを込めて"ババ"と呼ぶんですが、その"ババ"が専用の"ヘラ"でアイスを盛り付けるので、そのまま"ババヘラ"と(呼ばれるようになった)」と説明しました。

ここで多田が「とんがり帽子風の形もありますけど、おばあさんが上手にバラのような花にするのは相当難しいでしょう」と問いかけたところ、進藤さんも「私もなかなかできない、難しいですね」と語るほど、きれいな盛り付けには技術を要するようです。

どこで買えるの?

では、このババヘラはどんな売り方をしていて、どこで食べられるのでしょうか。

進藤さんは「秋田では主にイベントやお祭り、夏の日は路上でも販売することがありますね」と答えましたが、路上といっても、屋台のような形式ではありません。

多田「(ババヘラが売られている時の写真を見て)田んぼの両側に普通の道がダーッと走ってて、そこに"ババヘラ"ってのぼりが立ってますけど、こんな道の脇で売ってるんですか?」

進藤さん「秋田は市街地から外れれば田園風景が広がっている所が多く、(道の脇で)売る場合もありますね」

多田「道を走ってると、すぐに(売っている方を)見つけられるもんですか?」

進藤さん「販売の場所がまちまち、その日の天候によって変わりますので。だいたい販売場所は決まってるんですけど、昨日はここにいたけど、今日はいないとか」

多田「車で走ってて"ババヘラ食べたいな"と思って、"次におばあちゃんを見つけたら買おう"と思ったら、なかなか見つけられなかったりするんでしょうね。
逆に地元の方は、"あのババのが一番きれいに作られてる"と言って、おなじみさんとかいるんでしょうね」

進藤さん「どこにいるのか探して歩く人もちらほらいるという話も伺います」

単なる地元のスイーツというだけではなく、地元の方との出会いがあることも含めて、秋田名物と言えるのかもしれません。

生まれてから60年以上の定番商品

秋田県民の間で定着しているババヘラですが、いつ頃に誕生したのでしょうか。

進藤冷菓さんは今年で創業65年ですので、ババヘラアイスが生まれたのは戦後まもなくのこと。当時、アイスクリームやバナナなどの甘い物は貴重でした。

また、進藤冷菓さんでは「ババヘラ」を商標登録しています。

多田は最後に「今シーズンは(アイスの時期は)終わりかけですけど、また来年の暑い時期に秋田に行ったら、特に道の脇にいるババから買いたいですね」とまとめました。

秋田で偶然見つけて買うというのも、旅行の楽しみとなりそうですね。
(岡本)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2018年10月09日07時38分~抜粋

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