多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

マツタケより美味しいと評判!オオイチョウタケはどこで買える?

この時期だけ収穫されるキノコ「オオイチョウタケ」。食感や香りが良いキノコですが、この時期のわずか1、2週間ほどしか採れないため、ほとんど市場に出回っていないそうです。

10月1日の『多田しげおの気分爽快‼︎』では、このキノコについて三重県津市にある岩出菌学研究所の多田有人さんに伺いました。

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マツタケより美味しい?

前日(9月30日)にこの地方を襲った台風24号。山のキノコへの影響はどうなんでしょうか?

「私たちの研究所はキノコの鑑定もやらせていただいてるんですけど、今年は野生のキノコが持ち込まれることが多いので、山の方ではキノコが豊作じゃないかなと考えてます」

オオイチョウタケは三重県津市辺りの山に発生するそうですが、どんな姿形のキノコなんですか?

「いわゆる傘と軸がある普通のキノコの形をしてるんですが、全体が真っ白です」

「傘が開くと20センチ以上の大型になるものもありますが、やはりそこに至るまでの7センチから10センチぐらいの時の方が形が良くて、肉も締まってて美味しいという特徴があります」

地元ではマツタケよりも美味しいと言われていて、獲ってきたキノコを冷凍保存しておいて料理に使うんだそうです。和風、洋風いろんな料理に合いますが、特に合うのが炊き込みご飯、吸い物、すき焼きなんだとか。

スギタケという名で出ています

このオオイチョウタケは三重県以外にも、北は岩手県、南は大分県でも自然に発生することが知られています。
しかし、それらの地方では、このキノコを食べるという文化がないそうです。三重県や奈良県との県境あたりではよく食べられているそうです。

「その証拠に、津市の美杉ですとか奈良県の御杖村辺りの道の駅には、この時期になりますとパック詰めされたオオイチョウタケが、地元の愛称で『スギタケ』という名前で普通に売られているんです」

スーパーで販売されるほどの数は獲れないようですが、周辺の道の駅では売られているそうです。これは朗報です。

キノコ栽培はデリケート

岩出菌学研究所は日本有数のキノコの研究。以前、マイタケの人工栽培にも成功しています。となると、このオオイチョウタケにも期待大ですが、人工栽培の研究はどのレベルなんでしょか?

「元々、我々もこのように地元で愛されているオオイチョウタケを地域活性化のための特産品、いわゆる三重県のキノコとして開発しています。将来的には全国に広めていきたいと考えています」

三重県には美杉村をはじめ杉林が非常に多くあります。その中の条件の良い杉林でないと、このキノコは出ないそうで、これまたマツタケと同じような感じです。

「今のところは、条件の良いところを探して、種菌のブロックを埋め込んでキノコを発生させるという方法がある程度確立されています」

工場で作る空調栽培も研究されているそうですが、まだまだ産業的なレベルに乗るまでには達していないということです。

「ですので、季節限定のグルメという形になっちゃうと思うんですけれども、今のところはそんな感じです」

菌類は本当に繊細なんですね。

一度は食べたいオオイチョウタケ

自然の杉林を使っての人工栽培は、豊作だというレベルまで持って行けそうですか?

「それは行くと思います。一番最初に話題になった雨が多いとか、その辺の気候条件もキノコの発生に大いに関係してます。多ければ今年は豊作といった、まあ他のキノコにも繋がる指標にはなると思いますね」

これがうまくいったら、オオイチョウタケもスーパーマーケットに並ぶ日も近い?

「自然の中では何とか出来ますけど、年中安定に作るのはまだ時間かかるという気がしてます」

幻のキノコ、オオイチョウタケ、多田さんはしょっちゅう食べているんでしょうか?

「残念ながらそんなには。でも本当に美味しいですけどね」 

地元ではマツタケよりも味・香りとも良いと言うオオイチョウタケ、通称スギタケ。なんとか食べてみたいですね。
(尾関) 
 
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2018年10月01日07時20分~抜粋

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