多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

想像の上を行く答え。長野県坂城町の伝統食「おしぼりうどん」について尋ねてみた。

長野県北部、坂城町という町を中心に伝わる「おしぼりうどん」という伝統食があるそうです。

9月19日『多田しげおの気分爽快‼︎』はこの「おしぼりうどん」について、ねずみ大根振興協議会会長の小林善道さんに伺いました。
この小林さんの人柄に多田しげおもアシスタントの桐生順子も引き込まれました。

[この番組の画像一覧を見る]

おしぼりうどんとは?

おしぼりうどんは、ねずみ大根という大根を使うそうです。

「小林さんはねずみ大根振興協議会の会長をやってるんですね」と呼びかける多田。
「今んとこだけね」と返す小林さんに、思わず笑ってしまう多田。

小林さん「ねずみ大根を擦っておろすんです。その擦ったのを布で絞って、そこへ味噌や何かを入れて、それで釜揚げうどんをつけて食べるってことですね」

おしぼりうどんの「おしぼり」は、おろしたねずみ大根を絞ってお汁を作るところから来ています。

「味噌をたんと入れると甘くなります」と小林さん。ねずみ大根の絞り汁に味噌、かつお、ネギなどお好みの薬味を入れて、そこに釜揚げうどんをつけて食べるのがおしぼりうどんの食べ方。そばやつけ麺のような食べ方です。

ねずみ大根とは?

「さっきからずっと疑問だったんですけど、ねずみ大根。これどんな大根?」と質問する多田に「ねずみにそっくりな形で、長さ15センチぐらいです。ネズミのように尻の方がすごくふっくらしてて、それで、その先に細長い根っこがニョロニョロっと出てるのがネズミ大根です」と答える小林さん。

大根は普通、先っぽに行くほど細くなっていきますが、この大根は先っぽがモッコリ膨らんでいて、パッと見たら白いネズミがうずくまってるように見えるんだとか。
ねずみ大根は坂城町の特産品だそうです。

「味はどうなんですか?」と多田の質問に「辛いです」と答える小林さん。
その言い方で相当辛いことが伺えます。
「ねずみ大根は辛いです」と重ねて言う小林さんでした。

ねずみ大根は物凄く辛いので、味噌で甘くしたり、薬味を入れて調節して食べるのがおしぼりうどんの特徴でもあります。

辛さが美味い

多田「坂城町の方にとってみれば、この辛いのが美味いんだということですか?」
小林「そういうことですね」
多田「小林さんもこの辛さは大好き?」
小林「私の方はちょっと…大根は作っても辛いのが苦手なもんで食べないんですよ」

小林さんの意外な答えに、桐生順子も思わず声を挙げて笑ってしまいます。小林さん、声といい、どことなくとぼけた感じといい、落語家を彷彿とさせます。

多田「小林さんは作るばっかりで、この大根は食べない?食べない理由は辛いから?」
小林「食べると、あと身体の調子がちょっと悪くなって、苦手なもんで食べないんですね」

想像もしない回答が飛び出し、慌てるスタジオ。

多田「そんなの人に食わしていいんですか?」
小林「ええ。それは、みなさん、美味い美味いって大盛況ですよ」

このやりとりはまさに落語です。

「人は美味い美味いって食うけども、小林さんは正直言って、ようわからんなあ、というとこですか?」と言う多田に、「そうそう。ハハハ。それでも一応会長は仰せつかってやってます」と答える小林さん。辛いのは嫌いでも会長はOKです。

おしぼりうどんを食べた人の感想

おしぼりうどんを初めて食べた人はどんな感想なんでしょう?

「それは、ちょっとわからないけどねえ、ハハハ。まあ遠くからも来ますよ。関東は東京からも来るし、新潟の方からも来るし、名古屋の方からも来るし。まあいろいろ…」と小林さん。

「初めて食べた人は美味いって言うのか、辛いって言うのかどっちだろうね?」と重ねて聞く多田。

小林さん「それは…ハッキリしたことは俺にはわかんないけどね」

「いいですね。むしろすごく食べたくなりました!」と桐生が興味を示しました。

11月はねずみ大根の季節

坂城町では11月になると、おしぼりうどんが振舞われる「ねずみ大根まつり」や「ねずみ大根収穫体験」も行われます。

「そういう時には会長が『俺は食わん』とは言わんほうが良いでしょうね」と多田の忠告に「それは言わないし。地元の者は、会長辛いのダメだよって知ってるけどね」と小林さん。

多田「でも会長やってるんだ」
小林「グハハハハハ」

さらに観光で来た方には…。

小林さん「その都度『美味いから、たんと買ってってください』って宣伝してます」

辛いのは苦手でも流石はねずみ大根振興協議会会長です。
(尾関)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
この記事をで聴く

2018年09月19日07時43分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報