多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

サンマのエコな漁獲法「棒受け網漁法」ってどんなの?

9/18放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N 』、旬の食材を紹介する「旬食」のコーナー。

名古屋市中央卸売市場・中部水産株式会社、「おさかなマイスター」としても活躍されている神谷友成さんに電話でお話を伺います。

秋を代表する魚"3S"(サンマ・サケ・サバ)の中から、今回はサンマについてのお話です。

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バカ安!生サンマ

まず話題はサンマの入荷状況について。

「今朝は大量入荷がありまして。もう潤沢に出回ってまして」という神谷さんに、「そうかなと思うのですね」と切り出す多田しげお。

多治見市で魚屋さんを営んでいるリスナーからのおたよりを読み上げます。

「いつも名古屋の市場に魚を買い付けに行ってます。今朝は生サンマ、バカ安でした!」(Aさん)

「あはは、多かったですね~」と神谷さん。

元々、大不漁だった去年よりは漁獲量が見込めるだろうという予想をしていた今年。

実際、蓋を開けてもまずまず良かったのですが、台風前にスパッと切れてしまったといいます。
それでも無理やり探して、小型のものをチラホラ漁獲する日々。

その後台風による停電で出荷できなくなってしまい不安に思っていたところ、急にドカンと獲れたんだそう。

今年のドカンはこれで3回目。
大きいサイズが姿を消して、小ぶりのものが混ざるようになってきたそうです。

それでもかなりの数があって、この日はずいぶんとお値打ちになっているとのこと。

「今週いっぱいはこれでいけます!」と神谷さん。

エコな棒受け網漁法

この時期のサンマは「棒受け網漁法」で獲ります。

棒受け網漁法とは、サンマの光に集まるという習性を生かした漁法のこと。
闇夜で船の片側だけ、例えば右舷だけサーチライトの光を照らして、ひょろひょろっとついてくるサンマを集めます。

集めている最中に、今度は逆の左舷側に棒を出して、棒の下に網を受ける格好で海の下にそーっと沈めます。

そして右側のライトを消して、左側をどんどん点けていくと、右舷から左舷に光がグルーッと回る形になり、サンマが光と共に移動します。

そこで網を絞って、海水ごとドボドボッと吸い上げるという漁法ということです。

この漁法のメリットは、エサを使わないこと、魚を傷つけないこと、そしてなによりも光に集まらない習性がある産卵前のメスを獲ることがないというところにあるんだそう。

「サンマの卵って見たことないですよね。そんなサンマは獲れないですもんね、すごくエコなんですよ」と神谷さん。

「メスは逃がして、どこかで卵を産んで、また次の世代を作ってくださいねと」と納得の多田。

おすすめサンマご飯

ところが、そんないいことづくめに見える棒受け網漁にも、デメリットは存在します。

それは電気代がすごくかかるために、燃料代のほとんどが発電に回ってしまうということ。
そこで最近では従来のハロゲンライトから、発電効率の高いLEDに代わっているんだそう。

最後に、神谷さんおすすめの食べ方を紹介していただきます。

「もちろんサンマご飯ですね!」と神谷さん。

「3枚におろして、チャチャッとフライパンで焼いて、炊き込みご飯に入れる。そんなイメージですね」

「労力はそんなにかからないんですけれども、食べる人の評価が高いですよ!」と聞いて、「それいいです!」「それ最高ですね」と絶賛する桐生順子と多田。

「ショウガを忘れないように、ムッチャおいしいです!」と太鼓判を押す神谷さんでした。
(minto)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2018年09月18日08時17分~抜粋

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