『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』、9月11日放送では旬の食材をテーマにした「旬食」で「秋ナス」を取り上げました。
秋ナスといえば「秋ナスは嫁に食わすな」とよく言われますが、いったいどこから来た言葉でしょうか。
また、栄養価や簡単でおいしい調理法を名古屋市中央卸売市場、名古屋青果株式会社の久野さんに伺いました。
北海道産の野菜不足
まずは北海道の地震による野菜の出荷への影響についてです。
やはり北海道産の野菜はなかなか出荷できておらず、名古屋の中央卸売市場にも北海道からの野菜は、停電や輸送の問題で遅れてきているという状況です。入ってこない品目と、入ってきている品目があり、不安定になっているのは確かです。
今週中には出荷の態勢のめどがつくとは思いますが、北海道は今年は天気が悪く、作付けも悪いという中、しばらく高値が続くかと思います。
夏よりおいしい?秋のナス
今回取り上げるのは「秋ナス」です。
秋以外のシーズンのナスと秋ナスの種類は同じものです。ここでいうナスは露地栽培のナスで、夏から9月、10月頭まで出荷されるもので、夏野菜の代表です。
今の時期に収穫される秋ナスは、暑さが落ち着き、日中と朝晩の気温差によりアミノ酸や糖といった旨味成分が増えます。実も引き締まり、種も少なく、とてもおいしく食べられます。
ナスは嫁姑のリトマス試験紙?
よく言われる「秋ナスは嫁に食わすな」ですが、その語源には所説あります。
・秋ナスはおいしいので嫁に食べさせるのはもったいないという説。
・ナスは体を冷やすのでお嫁さんが体調を壊すといけないと、気遣った逆の説。
・「嫁」を「夜の目」と書いて、ネズミのことを指します。おいしい秋ナスをネズミに食べられないように注意しなさいよという説。
・秋ナスは種が少ないので子宝に恵まれないからという説。
「一番最初の説が有力かな~」と多田は苦笑いします。
ナスの栄養は皮にあり。
栄養については、ナスの皮の緑がかった紺色、茄子紺といわれますが、この色素がナスニンと呼ばれるポリフェノールの一種です。
強い抗酸化作用があり、コレステロールの吸収を抑える作用もあります。動脈硬化の予防や眼精疲労の回復効果も期待できます。
ですから、料理するときは皮ごと食べてください。
超ウマ料理法
久野さんからのおすすめ料理です。
ナスは焼いても、煮ても、炒めても、揚げても、漬けても、どんな料理にも持ち味が活きる万能野菜ですが、今回は2品紹介します。
〇お好み焼き風ナス
《調理方法》
・皮のついたまま1cm幅の輪切りにする。
・フライパンにサラダ油をひいて蓋をして、両面5分間くらいずつ弱火で焼く。
・そこにお好みソースとマヨネーズをかけ、青のりとかつおぶしを乗せる。
ナスがとろっとして、お好みソースとよく合います。こどもにも人気ですし、ビールのつまみにもなります。
〇ナスのキムチ鍋
キムチ鍋の具材のひとつとして、皮のついた1cm幅の輪切りにしたナスを、ほかの具材を入れた後、最後に入れます。
スープがしみこみ色が変わった頃が食べ頃。皮がついているので煮崩れもせず、たいへんおいしく食べられます。
ナスのうまみがキムチ鍋にしみ出して、キムチ鍋が大変おいしくなります。
これには「へー、やってみます」と桐生順子アナウンサーもそそられたようです。
どちらも簡単でおいしそうで、是非試してみたいですね。
(みず)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2018年09月11日08時14分~抜粋