多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

大谷翔平が大リーガーになったのは「掃除」のおかげ?

9月7日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、CBC論説室の石塚元章特別解説委員が「掃除」について調べてきたことを報告しました。

なぜこの日に掃除をテーマに取り上げたのかというと、9月7日は「"ク"(9)リー"ナー"(7)」の語呂合わせで「クリーナーの日」なのです。
それだけではなく、今週のニュースで2つ、石塚があらためて掃除と日本人の関係について連想されることがあったそうです。

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日本人と掃除

まず1つ目は、FIFA(国際サッカー連盟)が3日発表した年間ファン賞の選出について、先日開催された『2018 FIFAワールドカップ』日本対セネガル戦の終了後、ゴミを片付けていた両国のサポーターの人たちがノミネートされたというもの。

もう1つは、大リーグで活躍する大谷翔平選手が、右ひじ靭帯の損傷について、手術を行うのかどうかというのが話題になり、今後の行方が気になるところですが、その大谷選手は高校1年の時に目標達成シートというものを作っており、その中に「部屋の掃除」や「ゴミ拾いをする」という項目を挙げています。

これは、「8球団からドラフト1位指名を受ける」という目標を実現するために必要な要素の1つに「運」を挙げており、その運を高めるための行動に部屋の掃除やゴミ拾いを挙げています。

日本人にとって掃除とは、きれいにするという目的だけではなく、精神的な別の意味もあるのではないかと思わせる話題のようにも思えます。

掃除は結果も過程も大事

ゴミを集めるための「ほうき」ですが、日本では元々「けがれを掃き清める」という意味で、神聖な宗教儀式の道具に使われていたそうです。

こどもの頃に「ほうきをまたぐとバチが当たる」と言われたという方もいらっしゃるかもしれませんが、これは行儀が悪いという意味だけではなく、神聖な物だという意味も含まれているのかもしれません。

鎌倉時代に禅宗が渡来してくると、修行の一環として掃除が重んじられるようになり、江戸時代の寺子屋では、生徒が掃除をすることが日課となりました。

今でも学校では掃除当番を決めていますが、外国ではあまりないルールだそうですが、シンガポールの小中学校では2016年に生徒が掃除をするルールを決め、日本語そのままの「SOJI」と呼ぶなど、教育に取り入れる動きもあるようです。

また、2010年から2011年にかけてヒットした、植村花菜さん(8月に"Ka-Na"に改名)の『トイレの神様』は、トイレをきれいにすると美人になれるよとおばあちゃんが教えてくれたという歌詞でした。

多田は「日本人は掃除をするという過程を大事にしてるってことでしょうね」とまとめました。

ゴミ問題は宇宙にまで広がる

掃除を大事にするという考えは日本だけなのかと気になった石塚は、外国の例も調べてみました。

例えばディズニーランドの園内は常に掃除された状態であり、掃除専門スタッフを「カストーディアルキャスト」と呼びますが、この「カストーディアル」とは、日本語で「保護」という意味。

汚れた状態からきれいに「する」のではなく、きれいな状態を「維持する」という発想なんですね。

ただ、掃除といえば最近、問題なのはストローの廃棄によるマイクロプラスチックの海洋汚染問題。

さらには、「デブリ」と呼ばれる宇宙に捨てられるゴミ問題と、ゴミの問題がかなり広範囲に広がっています。

最後に石塚は、「人類の進化は汚す歴史、それに伴って掃除の歴史もある」とまとめました。
(岡本)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2018年09月07日07時23分~抜粋

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