多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

自民党総裁選告示 安倍総裁と石破元幹事長の一騎打ちに

投票日を9月20日に迎えた2018年自由民主党総裁選挙。
7日午前の告示により、現職の安倍晋三総裁と石破茂元幹事長による一騎打ちが確定しました。

6日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、この総裁選をCBC論説室の石塚元章特別解説員がわかりやすく説明します。

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総裁選が総理大臣選となる理由

そもそも自由民主党の総裁選挙とは、決して総理大臣を選ぶ選挙ではなく、あくまでも自民党という党のリーダーを決める選挙です。

しかし、議会制民主主義により第一党となった自民党のトップが総理大臣となります。
よって、事実上、日本の総理大臣が決まるわけです。

そして、この選挙はあくまでも自民党内の選挙であって、自民党員以外の国民は直接タッチできません。
では、自民党総裁は具体的にどのように決まるのでしょうか。

石塚「自民党の国会議員と自民党員が投票します。いま国会議員が405人いて1人1票で405票。
今回ルールが変わりました。これまでより少し党員票の比率を上げて、党員票も405票を割り当てました。党員の方は何十万人といらっしゃいます。トータルで810票です」

ルール変更で勝敗はどうなる?

石塚さんによると、今回の総裁選は自民党の中でいろいろルールを変えました。

「ひとつは党員票の割合を増やしたこと。これは党員の判断を重く見ようということです。

もうひとつは、投票できる年齢を下げました。これまでは20歳以上の党員だったのを18歳以上にしました。
これは国の投票権が下がったからというのが一応の理由です。が、今の若い人は割と保守的な人が多くなっていると言われていて、一概には言えませんが、安倍さんに有利ではないかという指摘もあります」

多田は「そもそも安倍さんは、二期目をやっている時に、連続二期まではいい、だったのを、ルールを変えて、連続三期までいいことにしましたね」と指摘します。

石塚「石破さんは前回(3年前)の時に出ず、無投票で安倍さんに決まりました。
その後に、石破さんは、次は安倍さんはないからいよいよ私だと準備に入ったら、ルールが変わってしまった。これは計算外だった。
次を狙うのならここで出ないといけないだろうという考えですね」

政治の世界はいろいろ駆け引きが厳しいですね。

かつての安倍VS石破は…

では肝心の情勢はどうでしょうか。

石塚「国会議員票は圧倒的に安倍さんが有利です。
党員票は、前々回は安倍対石破という構図があり、党員票では圧倒的に石破さんでした。今回も党員票は石破さんが強いんじゃないかと言われています。

ところが、前々回は二人とも総理ではなかった。今回は安倍さんは現職総理なのでその強みはあります。
安倍総理も党員票をいかにキープするか必死です。二人とも今回はいろいろなところを回っています」

どこに注目?

安倍さんが有利として、他にどこに注目すればいいでしょうか。

石塚「安倍さんが強いとしても、どれだけ石破さんが取るかが次の焦点となります。
安倍さんにとっても最後の三年ですから、その時に『僕はこれだけ支持を集めて総理になっているからね』と言えるかどうか…。
まだわかりませんが、石破さんの負け方、安倍さんの勝ち方も注目です」

多田は「結局は自民党のトップを決める選挙ですけど、日本のこれからがどうなるかという選挙でもありますね」。
石塚は「投票できない人たちも関心を持って見ておく必要があります」と、注目を促しました。

ただ、6日に発生した北海道胆振東部地震を受け、自民党は、公示日の7日から3日間、選挙選の活動などをとりやめる方針を決めたそうです。
(みず)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2018年09月06日07時21分~抜粋

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