意外と長く広く生産
「秋にしか食べられない」というイメージが強い梨ですが、早いものだと7月から出荷されており、すべての品種を合わせると12月まで出荷は続くそうです。
梨の種類は大きく3つに分かれており、まずは一番よく食べられている幸水や豊水、あきづきなどの「和梨」、ヤーリーやツーリーなど、中国が原産で日本でも少しだけ生産されている「中国梨」、そしてラ・フランスに代表される「洋梨」です。
日本では梨と言えば、普通は和梨のことを指しますね。
また、梨の生産地は鳥取や千葉などが有名で、他ではあまり生産しているイメージがありませんが、実は沖縄を除く全ての都道府県で生産されています。
特に生産量が多い都道府県は、千葉県や茨城県、栃木県などの関東地方に多く、その他に鳥取県や長野県が挙げられます。
青梨といえば鳥取の二十世紀であり、赤梨と言えば昔は長十郎が挙げられたのですが、今やあまり生産されておらず、店頭で売られているのは珍しく、大島さんも「あったら食べてみたい品種」と思うほどです。
梨と言えば鳥取のイメージが強いという方も多いかもしれませんが、今や青梨よりも赤梨の方が人気が高いために、生産量の上位が関東地方で占められているようです。
おいしい梨の見分け方
次に店頭で並んでいる美味しい梨の見分け方について、大島さんに聞いてみました。
第一のポイントは見た感じであり、「まずは持ってみて、その重さが見てくれよりも重いか軽いか」だそうで、やはり水気が多いほどおいしいという理由から、重い方が良いとのことです。
多田も「梨と言ったら、噛んだ瞬間ジュワーっとお汁が垂れる、水気が多いから持った感じ『あっ、ずっしりしてるじゃん』という、そういうものですね」と納得していました。
次に見た目のポイントとして、大島さんは「軸」を挙げました。
柑橘系の果物は軸が細い方が良いのですが、梨はむしろ太い方が良く、その方が栄養がたっぷり実に行っているからという理由によるものです。
次に、買った後のことについて聞いてみました。
梨は買ってからできる限りすぐに食べた方が良いのか、しばらく置いて熟させた方が良いのか、どちらなのでしょうか。
大島さんによると「梨は収穫した直後が良く、日が経っていくほど劣化します」とのことで、そうすると一番おいしいのは、梨狩りということになりますね。
もちろん、しょっちゅう梨狩りに行くことはできませんので、なるべく重く軸が太い梨を買ってから、早く食べた方が良さそうですね。これからの出荷が楽しみです。
(岡本)