日本のアルプスを越えていく山岳レース「トランス・ジャパン・アルプス・レース」が、8月11日～19日にかけて行われました。
9月3日『多田しげおの気分爽快‼︎』では、この過酷なレースを制した垣内康介さんにお話を伺いました。
8日間で415キロの山脈を走りきる
トランス・ジャパン・アルプス・レースとは、日本海側、富山県魚津市にある早月川河口をスタートしてアルプス山脈を次々に超え、太平洋側、静岡県静岡市の大浜海岸がゴールです。
途中にチェックポイントがあるため、楽なコースを回ることはできません。
距離は約415キロ。累積標高差約27,000メートル。制限時間8日間・192時間以内に、自分の足だけで走り切るという過酷な山岳レースです。
このレースの優勝者が垣内康介さん、39歳のサラリーマンです。
途中にチェックポイントがあるため、楽なコースを回ることはできません。
距離は約415キロ。累積標高差約27,000メートル。制限時間8日間・192時間以内に、自分の足だけで走り切るという過酷な山岳レースです。
このレースの優勝者が垣内康介さん、39歳のサラリーマンです。
一定レベルの人しか参加できない
レースから2週間。「もう疲れは取れて、トレーニングを始めてます」と言う垣内さん。
このレースはあまりにも過酷なため、出場には事前の審査があるそうです。
「まず書類審査から始まります」と垣内さん。
山での経験、危機回避能力、走力はフルマラソン何時間以内とか、救命講習の受けているかとか、健康状態までいろいろな条件をクリアしているということをまず書類で提出します。
ちなみに走力は、フルマラソンを3時間20分以内の記録を持っていること。この記録は市民ランナーとして見ても速く、条件の厳しさがうかがえます。
ある一定レベルの人だけしか参加できない過酷なレース。今回は30人の参加者だったそうです。優勝した垣内さんのタイムは6日と1時間22分でした。
このレースはあまりにも過酷なため、出場には事前の審査があるそうです。
「まず書類審査から始まります」と垣内さん。
山での経験、危機回避能力、走力はフルマラソン何時間以内とか、救命講習の受けているかとか、健康状態までいろいろな条件をクリアしているということをまず書類で提出します。
ちなみに走力は、フルマラソンを3時間20分以内の記録を持っていること。この記録は市民ランナーとして見ても速く、条件の厳しさがうかがえます。
ある一定レベルの人だけしか参加できない過酷なレース。今回は30人の参加者だったそうです。優勝した垣内さんのタイムは6日と1時間22分でした。
やってればいいんだけど
およそ1週間も山を走るとなると、食料や寝具は全部担いで行くのでしょうか？
「食料に関しては、決められた利用時間内であれば山小屋とかを使っていいんです。寝るところは山小屋とかは使わずに、テントとかそういうもののみで済ませます」
寝るのはテントやツェルト（簡易テント）を使った露営のみ、という厳しいルールです。
そこで眠れそうな場所は、なんとなく目星はつけてあるそうです。
また重要な水分補給は、沢や小川の水を飲むこともあるそうです。
「水場は事前に何べんも試走して全部、頭に入れてます」
「食料に関しては、決められた利用時間内であれば山小屋とかを使っていいんです。寝るところは山小屋とかは使わずに、テントとかそういうもののみで済ませます」
寝るのはテントやツェルト（簡易テント）を使った露営のみ、という厳しいルールです。
そこで眠れそうな場所は、なんとなく目星はつけてあるそうです。
また重要な水分補給は、沢や小川の水を飲むこともあるそうです。
「水場は事前に何べんも試走して全部、頭に入れてます」
睡眠時間は1時間半
睡眠時間はもちろんレースの時間に含まれます。寝る時間はどれくらいなんでしょうか？
「僕は一日、平均するとたぶん1時間半ぐらいかな」
つまり、あとの22時間半はずっと歩く、もしくは走っていたわけです。
このペースを6日間続けて優勝した垣内さん。
「もう眠いですね」
走りながら眠いという感じで、朦朧としてくるそうです。
「僕は一日、平均するとたぶん1時間半ぐらいかな」
つまり、あとの22時間半はずっと歩く、もしくは走っていたわけです。
このペースを6日間続けて優勝した垣内さん。
「もう眠いですね」
走りながら眠いという感じで、朦朧としてくるそうです。
幻覚幻聴、当たり前
平地ならいざ知らず、山岳地帯を朦朧と走るのはかなり危険です。そのため身体には異常も起きてくるようです。
「もう幻覚、幻聴は当たり前ですよ」
「どんなものが現れるんですか？」と興味津々の多田しげお。
「人にもよるんですけど、僕は動物とかが見えてきます。石がウサギとかカメに見えたり。 ゴジラが見えたり。そういう風にいろいろと見えるんですよ。でも決して怖くはないんですよね。ああ見えるなあ、ぐらいで」
「もう幻覚、幻聴は当たり前ですよ」
「どんなものが現れるんですか？」と興味津々の多田しげお。
「人にもよるんですけど、僕は動物とかが見えてきます。石がウサギとかカメに見えたり。 ゴジラが見えたり。そういう風にいろいろと見えるんですよ。でも決して怖くはないんですよね。ああ見えるなあ、ぐらいで」
夢のよう
開催期間は8月の中旬とは言え高地です。寒くはならなかったのでしょうか？
「寒いですね。今回は雨と風が酷くて、もう山は寒かったですね」
最悪のコンディションの中で、とにかくゴールを目指して動き続けていたそうです。
30人が参加して静岡にゴールできたのは27人。今回は完走率が良かったそうです。垣内さんは最初から優勝を狙っていたのでしょうか？
「いや、まったくないです。たぶん僕を含めて、誰一人僕が優勝するなんて思ってなかったはずです」
垣内さんは今回、何度目の出場だったんですか？
「初めてです。初めてなんですけど、10年前から目指してるんで初めて走る気はしなかったです」
初出場での優勝に「いやあ、もう夢のようでしたね」としみじみ語ります。
「寒いですね。今回は雨と風が酷くて、もう山は寒かったですね」
最悪のコンディションの中で、とにかくゴールを目指して動き続けていたそうです。
30人が参加して静岡にゴールできたのは27人。今回は完走率が良かったそうです。垣内さんは最初から優勝を狙っていたのでしょうか？
「いや、まったくないです。たぶん僕を含めて、誰一人僕が優勝するなんて思ってなかったはずです」
垣内さんは今回、何度目の出場だったんですか？
「初めてです。初めてなんですけど、10年前から目指してるんで初めて走る気はしなかったです」
初出場での優勝に「いやあ、もう夢のようでしたね」としみじみ語ります。
次回は再来年
実は普段、家具を作る仕事をしている垣内さん。練習はいつするのでしょう？
「僕は朝ですね。仕事前にトレーニングしています」
トレーニングは主に山の中を走るそうです。
こんな過酷なレースで優勝する垣内さんは筋肉隆々かと思いきや、「そうでもないですよ。結構細いですね」と言います。確かにマラソン選手は細身です。
このトランス・ジャパン・アルプス・レースは2年に1回の開催です。興味を持った方、まず書類審査通過を目指して準備を始めましょう。
（尾関）
「僕は朝ですね。仕事前にトレーニングしています」
トレーニングは主に山の中を走るそうです。
こんな過酷なレースで優勝する垣内さんは筋肉隆々かと思いきや、「そうでもないですよ。結構細いですね」と言います。確かにマラソン選手は細身です。
このトランス・ジャパン・アルプス・レースは2年に1回の開催です。興味を持った方、まず書類審査通過を目指して準備を始めましょう。
（尾関）
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