金箔を食べても問題ないのはなぜ?

多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N / ライフ・ヘルスケア

最近は食材として金箔が使用されることが増えてきました。
例えば、名古屋城下の金シャチ横丁や、小京都の代表として知られる金沢でソフトクリームを食べたら金箔が乗っていたとか、お正月のお屠蘇に金箔が入っていたとか…。

金属であるはずの金箔は、果たして食べても大丈夫なのでしょうか。

そこで、8月30日の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、金箔を食べても問題ない理由を、名古屋工業大学名誉教授の齋藤勝裕先生に伺いました。

金は変化しない

多田しげおは「金は食べても問題がないですか?」と、単刀直入に尋ねます。

それに対し「まったく問題ないです。かじっても、なめても大丈夫」と答える齋藤先生。

多田「食べた金はどうなりますか?」
齋藤先生「消化も何もされません。そのまま出るだけです」

多田「つまり身体は金を吸収しないのですか?」
齋藤先生「そうです。金は何物にも溶けないし、何物にも反応しないということで有名です」
多田「つまり毒にも害にもならないと」

では、変化しないという金の性質を利用した例は他にあるんでしょうか?

齋藤先生「昔ながらの小判です。あれは今でも金色に輝いています。もっとすばらしいのは、エジプトのツタンカーメンのマスク。あれは今から3,000年以上前にできたものですが、相変わらず金色のままです」

銀と銅は?

では似たような金属として銀はどうでしょうか?

齋藤先生「銀も普通にしている分には何の問題もないです。よく銀食器がありますね。あれで食べて身体を壊すことはないです」

多田「昔、歯の治療で銀歯がありましたね」
齋藤先生「ありましたね、問題ないです。銀は殺菌性が強いのでよくデオドラントなどに使われますね。普通に使う分には何の問題もないです」

金・銀と来れば続いては銅。こちらはどうでしょう?

齋藤先生「銅も銅鍋に使われるくらいですから問題ないです。これも殺菌性がかなりありますので、例えば台所のシンクの三角コーナーはよく銅でできています。ヌルヌルが出ないのは殺菌作用のおかげです」

多田「よく昔から、銅がさびると緑色になって、緑青は毒だと聞きましたが…」
齋藤先生「その後よく調べてみると、まったく無毒だということがわかりました。これは厚生省(現・厚生労働省)のお墨付きです」

多田「金、銀、銅は食べても大丈夫ですね」

鉄鍋は鉄分補給になる?

金属つながりで、よく「鉄分を摂りましょう」と言われますが、これは鉄を食べるということとイコールなのでしょうか?

齋藤先生「金属を身体の中に取り入れるということは、金属の形では入ってこないです。金属が水に融けて、その時に電子を失ってイオンという状態になり、この形で吸収されます」

多田「鉄は水に溶けるんですか?」
齋藤先生「例えば鉄鍋を使って料理すると、その料理の中に鉄は溶けて出ます。非常に少ない量ですけど」

多田「鉄分を摂ると何がどういいんですか?」
齋藤先生「我々の身体の中に酸素を運搬しているヘモグロビンというたんぱく質があります。その中に鉄が入っていて、これが酸素を運ぶ役目をしています」

多田「鉄鍋などは積極的に使った方がいいですね」
齋藤先生「貧血気味の人とか妊娠の女性はその方がいいです。ただ重いですけど」

水銀、鉛の恐ろしさ

多田「吸収してはいけない金属は何がありますか?」
齋藤先生「まず水銀です」

水銀と言われて水俣病を想起される方も多いでしょう。
工場から排出された水銀が海水に溶けて、それを吸収した魚を、さらに摂食した人の身体に吸収されることが原因とされました。

齋藤先生「食物連鎖を経て、だんだん濃度が高くなり、最終的に人間に入ってきた。非常に危険です」

多田「そういう意味では昔、水道管が鉛の管でできていて、朝、鉛の管に溜まった水が出てきて、その水は流してから飲まないといけないと言われましたね。鉛も体に悪いですか」

齋藤先生「鉛は非常に有害です。特に神経をおかしくします。
有名なのは、残虐で知られたローマの皇帝ネロ。この人は鉛のせいで精神的におかしくなったという説もあります。

というのは、昔のワインは酒石酸のせいで酸っぱかった。これに鉛を反応させると酒石酸鉛という物質になり、甘くなります。ということで、ネロは鉛でできた鍋でワインを温めてホットワインにして飲んでいたらしいです。

江戸時代に使われていたおしろいも鉛を含んでいて、これも身体に悪かったです。おしろいをたくさん塗った花魁とか、歌舞伎役者にかなり害が出ていたと言われます」
多田「身体に悪い金属は水銀、鉛、他には?」

齋藤先生「近くにある金属ではないですが、公害で富山のイタイイタイ病がありましたが、カドミウムです。今だとニッカド電池に使われています」

多田は「金属も水にとけるタイプのものがあります。結果、身体にとって鉄分はいいが、多くの金属は危ない。金、銀は水に溶けないし、反応しない。だから金は食べても大丈夫ということですね」と、まとめました。

ところで、これに関してリスナーからメールが届きました。

「ということは、金箔を使ったパック、あれは高いだけで何の意味もないのでしょうか?」

「そんなのあるの?」と戸惑う多田に山内彩加アナウンサーは、「ありますよ、顔をぜんぶ覆うので、ツタンカーメンみたいになりますよ」。

多田は「さっきの話によると、あまり意味はないのかも。ただ私、ツタンカーメンみたい、きれいになったみたいという"気持ち"がね」と解釈しました。

金箔はなんといってもゴージャスな気分を味わるので、惹かれますよね。
(みず)
この記事をradikoで聴く

2018年08月30日07時38分~抜粋

この記事をシェアする

あなたにオススメ

アーカイブ

同じカテゴリー

×