多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

無料でダウンロード可能!「新幹線」がテーマの小学生向け教材

『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』「学校からPON」のコーナーでは学校で開発された商品を紹介しています。

8月28日の放送では玉川大学(東京都町田市)の新幹線教材を取り上げました。新幹線を題材にして、楽しく勉強できるように開発された教材です。

アシスタントの桐生順子が、玉川大学教職大学院教授の谷和樹先生にお話を伺いました。

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新幹線が教材になる

「新幹線教材」とは、新幹線そのものも勉強しますが、それをきっかけにいろいろなことが勉強できる教材です。

谷先生「これはJR東海の東海道新幹線を素材にして、日本の鉄道の技術や歴史。新幹線が通る場所や駅などを中心にして、日本の地理。あるいは新幹線のすぐれた技術を学びながら、環境を守っていく日本の最先端技術。さらには新幹線で働く人たちの働く様子やモラル、志を学びながらキャリア教育への視点。そういったものを教えようとしている教材です」

具体的には、大きく5つのテーマに分かれていて、全部で16の教材があります。問題集形式のワークブックが11種類。他にカルタやすごろくなど、遊べる教材が5種類あり、小学校低学年でも楽しく学ぶことができます。

新幹線すごろく

例えば、すごろくはこんな教材になっています。

サイコロを振って進むコマには「車掌さんが来たのに切符が見当たらないので、1回休み」とか「喉が渇いたのでワゴンサービスのお姉さんに好きな飲み物をひとつ言いましょう」と書かれています。

また途中にクイズがあり、それを解きながら遊びます。
「新幹線は1日に約何本走るでしょうか?32本、132本、320本のうちどれでしょう」

この例題に答える多田しげお。

「320本ですね。時にはこれより多いですね。真夜中は走ってないですよね、それで320本。再過密時は3分刻みです。二百何十キロで走る列車が3分刻みで走るなんて、すごい技術ですね」

さすが鉄ちゃんです。

「新幹線の背の高さはどのくらいでしょうか?ライオン、ゾウ、キリン、どれと同じでしょうか」

桐生「答えはゾウです。新幹線の高さはおよそ3メートル60センチなので」
多田「新幹線の車両はすぐ目の前まで行けるけど、ゾウは行けないので、逆にゾウの背の高さがわかりますね」

学年にあわせた問題

他にワークブックが11種類あります。
この教材のいいところは同じテーマで、小学校の低学年、中学年、高学年とそれぞれ問題が用意されているところです。学年に合わせて問題の難しさを変えています。

例えば、歴代の新幹線の顔の部分の絵が並んでいます。
小学校低学年の問題では、顔がどんな風に変わってきたのかが問題になっています。
三択問題で答えは「尖ってきた」。

中学年になると、こんな風に顔を変えたことでできるようになったことは何でしょう。
三択問題で答えは「走るスピードが速くなった」。

高学年になると、なぜこのように変化させる必要があったのか、あなたの考えを書いてください。
答えは「空気をなめらかに流すために」など。

多田は「結構難しいな。これで省エネのことも勉強できますね」と感想を。

地理の勉強では、東海道新幹線が停まる駅は17あります。地図を見て、それぞれの駅名を書き込みましょうという問題があります。

なぜ新幹線?

桐生「バスとか地下鉄とか車でもいいじゃないと思いますが、新幹線を教材にした理由は何でしょうか?」

谷先生「小さいお子さんは電車を見るのが好きだし、乗るのが好きだし、電車のおもちゃを買ってもらうと喜びますね。小さいお子さんは新幹線という非常に速い超特急の魅力にひきつけられるようです。

ひとつの乗り物でさまざまな分野の勉強を組み立てていくというのはあまり例がないと思います。
新幹線を全体の中心に置きながら、新幹線を通して日本の技術を学ぼう、新幹線を通して環境を守る技術を学ぼう、新幹線を通して日本の地理を学ぼう。多分、新幹線好きなお子さんにはたまらない構成になっていると思います」

ホームページから無料でDLできる

桐生「興味のあるものが題材だと楽しく飽きずに学べますね」
多田「大人でも、とくに鉄道ファンならええと思うよ」

今後はリニアを使ったものも考えているそうです。

実はこの「新幹線教材」、JR東海のホームページの中にある「楽しく学べる!鉄道教材」のページに掲載され、なんとすべて無料でダウンロードできます。
親子で一緒に勉強してはいかがでしょうか。
(みず)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2018年08月28日08時30分~抜粋

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