多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

沖縄県渡名喜島の運動会は「水上」で開催

沖縄県の渡名喜島では、毎年7月に「水上運動会」なるイベントが行われるそうです。いったいどんな運動会なのでしょうか?

8月6日『多田しげおの気分爽快‼︎』では、渡名喜村教育委員長の上原雅志さんにお話を伺いました。

[この番組の画像一覧を見る]

渡名喜島はどこにある?

沖縄県島尻郡渡名喜村は、沖縄本島の那覇市から北西に60kmほど行ったところにあります。渡名喜島と、その西にある小さな無人島、入砂島からなっています。

人口は373人。ここの運動会は毎年7月と9月の2回あり、7月が海の中で行われる水上運動会。回数えて今年で100回目。夏の甲子園と同じです。幼稚園から中学校まで合同で行われます。

この日の渡名喜島の天気は快晴で気温は31度。最高気温予想も32度でした。

多田「今日、名古屋の予想気温は40度」
上原「大変ですねえ。息もできないぐらいの暑さだと思いますが…」
多田「沖縄の方に、名古屋の暑さは大変ですねと言われるような今年の暑さです」
上原「連日厳しいですね」
多田「慰めてもらって、ありがとうございます」

例年とは逆の展開に思わず苦笑いする多田でした。

綱引き

さて本題の水上運動会についてです。
競技種目は障害物競走、玉入れ、騎馬戦、リレー、綱引き…陸上と一緒です。これを海の中でどう行うのでしょう?

まずは綱引きの説明から。普通に陸上で行う綱引きの綱を海に持って行くそうです。

「え?綱って海に浮かびます?」と言う多田に、「沈みますけれども、腰まで水に浸かった状態で引きます」と上原さん。

陸上と同じように、赤組白組に分かれて、よーいドンで綱を持ち上げて引っ張り合うんですが、海の中では難しそうです。

「砂の中でやりますので、足がめり込んでいきますね。水中ですから、身体が軽くなっているんですよ。でも力がしっかり綱に伝わっていきますので引けます」

浮力でお互い軽いのですが、ちょっと力が増せばグググッと引けるということのようです。

玉入れ

玉入れは、海の中に玉入れの籠を立てます。そこに玉を入れるという形は陸上と同じです。陸上の場合は、玉は地面に無数にあるのですが、海の中だとどうなるのでしょうか?

「玉がボールになってるんですよ」

海の上に浮いているそうですが、沖に流されていかないのでしょうか?

「風で流されますので、周りは大人が取り囲んで、流れないようにしています」

大人たちが、流れてきたら投げ返してやるそうです。3歳の幼稚園生から小2までが参加します。

リレー

「海の中に、プールの飛び込み台のようなものが作られているんですね。コースロープも張られて、6コース作られています」

海の中に台を二つ設置して、その間に浜と並行にコースロープが張られています。

「台の上から飛び込んで、ちょうどプールの中でバトンタッチしていくようなリレーであります」と言う上原さんもリレーに参加しました。

リレーは様々な部門があり大人も参加します。上原さんが参加したのは同窓会リレー。その他に職域リレー、字対抗リレーなどもあります。

障害物競走

「全然わからないのが、海の中でやる障害物競走。これ、どんなことやるの?」と多田。

「例えば水の中にビニールに入った甘い食べ物などを沈めておくんですよ。それをまずは潜って探して、次にまた泳いで行って輪の中をくぐって、そしてぶら下がってるパンに食いつくと。そういう障害物です」と上原さん。

幼稚園児から小2までが参加する競技です。最後のパンはどこにあるのでしょうか?まさか海の中?「海の上50センチぐらいの高さに棒にぶら下がってるんですね」

「もぐったり飛び上がったりで、こどもたちは大変ですけども、それが楽しいんだね」と多田しげおもイメージします。

こども28人、参加人数600人?

今年度の子供たちは幼稚園から小学校、中学校、全部合わせて28人。しかし、今年の参加人数は600人。何でこんなに増えるんでしょうか?

「村民が370名で、ほとんどの村民が参加したということと、もう一つは村外から卒業生や島の出身者、郷友会。それから島で勤めていた先生方や郵便局のみなさん、出入り業者の皆さんが、今回来てくださったんですよ」

運動会とは言え、年に一度の島の同窓会みたいな感じだそうです。

多田「そしたら、最後は、またあの沖縄の踊りね。エイサーでしたっけ?」
上原「カチャーシーですね」
多田「ごめん。全然違いました。運動会なんだけど、踊り始めて夜まで続いて、夜は宴会ですね?」
上原「そうでした。今回も」

「今回も」ということは毎回のパターンのようです。

なんと今年で100回目を迎える水上運動会で。
そもそも100年程前に、どうして海でやろうということになったんでしょうか?
上原雅志さんはこう説明します。

「渡名喜島は、水産業が盛んなところでして、特にカツオ漁、イカ漁、その後継者育成と、それから自分で自分の命を守る自己防衛、ということを狙ってスタートしたようです」

7月には海の中で、9月には陸上で。
最後は夜まで宴会。毎年2回運動会を楽しんでいる渡名喜島でした。
(尾関)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
この記事をで聴く

2018年08月06日07時35分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報