多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

光を当てるだけで果物の糖度がわかる「スーパー糖度計」

8/2放送の『多田しげおの気分爽快!!朝からP・O・N』では、「糖度計」について取り上げました。

果物や野菜などの糖分の含有割合を測定する装置、糖度計。従来は、その果汁や果肉などを取り出して計るため、作物を傷つける(破壊する)ことが避けられませんでした。
ところが、光を当てるだけで糖度がわかるという「スーパー糖度計」が、青森県にある会社で開発されたといいます。

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秘密はあのリモコンの光

その会社とは、東和電機工業株式会社。同社の執行役員である石川さんに、詳しい話を電話で伺っていきます。聞き手はパーソナリティの多田しげおです。

なぜ光を当てただけで糖度がわかるのでしょうか?
それは「近赤外線を使っているから」だと石川さん。近赤外線とは、波長が短い赤外線のこと。赤外線通信や家電用のリモコンなどに使われています。
逆に波長の長いのは遠赤外線です。

石川さん「果物に近赤外線の光を当てますと、糖分に反応して光が吸収されます。吸収される度合いを分析して、機械が自動的に糖度を出します」

吸収されない光は反射してはね返ってくるので、それを調べるとどれくらい吸収されたかがわかります。それによって糖度が判明するという仕組みです。

名前はベタが一番!

この方式によって、果実が木に成った状態のまま糖度を調べることができます。いちいち採取して、調べるために破壊して、売り物にならなくなる…そんな手間がかかった上にムダにするようなことはなくなるわけです。

その糖度計の大きさは20cm前後で、手軽に持ち運びできます。
そしてリンゴ畑で光を当てて糖度がわかれば、「まだもう少し収穫を待とう」「もうそろそろだな」などと、収穫時期が判定できるのです。

そんな優れものの糖度計、何という名前が付いているのでしょう?

石川さん「甘さを見る、ということで『アマミール』と言います」

これはわかりやすい。某製薬会社の商品名のごときわかりやすさです。商品名はカッコ良さも大事ですが、わかりやすいのが一番です
この名前は会社の全員から募集して、その中から採用されたのだそう。

話をすり替えられました

さてこのアマミール、値段は一体おいくらなんでしょう?

石川さん「ちょっと高いんですが、50万円します」

50万円ですか…。庶民が気軽にスーパーでリンゴに光を当てて、甘いものを選ぶなんてことはできませんね。

多田「これ、もうちょっと安くはならないんですか?」

石川さん「なりますけどね。ただ、果物をブランド化するためにアマミールは使えます。例えば『シラヌヒ(不知火)』という柑橘類の品種があります。これの糖度13以上だけを『デコポン』と呼んで付加価値を与えてブランド化している、ということがございます」

多田「何か、話が全然違うところへ行っちゃってますけど(苦笑)」

価格設定に関してはなかなか詳細は言えないということでしょうか。石川さんの糖度はそんなに高くなさそうです。甘くありませんね。

決まってないけど公表しちゃった

現在、糖度とは別のモノを計る機器を作っているという石川さん。それは一体?

石川さん「実はですね、酸味を計る機械を今開発中なんです」

果物なんかは、甘味の他に酸味が程よく入っているのが美味しいと言われます。まだ完成は先ですが、名前だけは決まっているんだとか。

石川さん「津軽弁で言います。『アマズッペエ』と言います(笑)」

甘酸っぱいからアマズッペエ。これまたわかりやすい。

多田「これは石川さんが考えたんでしょう?」
石川さん「そうですね(笑)」
多田「他の社員から反対はなかったんですか?」
石川さん「いやいやいや、それはまだ内緒でいますんで。販売前でございますので」

何と社員にはまだ言ってない、石川さん個人の希望だということです。それを先にラジオで言ってしまう辺り、石川さんもなかなか酸味が効いてますね。

どういう商品名で世に出てくるか、楽しみにしていましょう。
(岡戸孝宏)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2018年08月02日07時40分~抜粋

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