知っておきたい!高波・高潮・津波の違い

多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N / ニュース

先日中京エリアでも猛威を振った台風12号。特に神奈川県で大きな被害を生んだのは高波・高潮でした。
よく波浪注意報(警報)、高潮警報などと聞きますが、具体的に津波とはどう違うのでしょう?

7月31日の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、気象予報士の沢朋宏アナウンサーに高波・高潮について聞きました。

不思議な台風12号

多田「台風12号は今までになかった動き方をしていて、いま(30日)九州の西南で2日ほど停滞しています。小さく反時計まわりになって、中国大陸の方へ向かっています。この時に勢力を拡大しつつあるそうですが、これはなぜですか?」

沢「一番の原因は、九州から出た先の海が非常に暖かかった。もう一回エネルギー源をもらえる状況になったということです」

多田「東シナ海で勢力拡大して、やがて、普段と同じコースをたどり東へ来て、もう一回日本に来ることはない?」

沢「いますぐ起きることはなさそうです。なぜ、あのコースで西へ向かうのか。今いろいろ推測がありますが、ひとつ大きな理由は、チベット高気圧が西の方から張り出してきていること。その下のへりにそって移動し、西に振られてしまった」

台風の進路だけをみると不思議な動きですが、チベット高気圧や太平洋高気圧などの存在を考えると理解できるわけですね。

高潮、高波、津波の違いは?

多田「もうひとつ、神奈川県で高潮、高波の大きな被害が出ました。高潮、高波は微妙に言い方が違います。津波もあります。これらの違いを教えてください」

沢「気象の中の定義として、高潮、高波、津波はそれぞれ別のものです。
その理由のひとつは、原因が違うから。
そして現象や予測できるかできないかが違います。

津波は地震、海底が盛り上がることで海面全体が盛り上がって押し寄せてくる。地震が原因であるものを津波といいます。

高潮の原因は台風など。台風の中心は巨大な上昇気流がありますから、海面全体を吸い上げる。かつ強い風が吹いていますから、その風向きによっては陸地の方へ海の水を吹き寄せる。
海面全体が盛り上がっているが、地震が原因ではなく、これは高潮と呼びます。

高波は風が強いと、その風によって、表面が撫でられるごとに浮き上がるような状態です。

それぞれ原因が風なのか、低気圧なのか、地震なのが違っているので分けて考えています」

多田「小田原は東からやってくる台風で水面が吸い上げられ、高潮状態になっている時に、台風の右側から風が吹き寄せられて高波も起こったということですね」

予測はできるか?

多田「津波は地震によるものです。地震はほぼ予知できません。つまり津波の発生の予知は不可能。だからいち早く逃げましょう。
高潮、高波は台風がくることがわかっているから予想できるわけですね」

沢「高潮と高波は予想ができます。津波は予想ができません。だけど、津波は沖合で観測して影響を推測することはできます。沖合観測装置があります。
ところが、高波、高潮は沖合の観測装置を通った後も、またさらにリアルタイムで近づくぎりぎりまで発達してくるのでその前兆をとらえることが難しい。つまり三つとも怖いとなります」

多田「いやらしいね」

沢「台風は進路によってどのように影響が出るか違います。だから気象庁は波浪警報、高潮警報、津波警報、暴風、大雨と、種類をかえて表現しています。それぞれにあわせた適切な行動をしてください」

多田「それぞれの警報の内容によって気を付けることが違いますね」

沢「これからが台風シーズンですから。今回のことを教訓としていろいろ備えましょう」

「警報が出た」と、何となく聞いていましたが、警報の種類でとるべき行動が違うのですね。日頃からしっかり確認しておきたいです。
(みず)
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2018年07月31日07時23分~抜粋

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