多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

熱中症だけではない、夏は冷房病にも気を付けて!

連日ものすごい暑さが続いています。
冷房のきいた屋内から外へ行くと、結構身体が冷やされていたことに気が付きます。今は熱中症はもちろん、同時に冷房病にも注意が必要です。

そこで7月18日の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、この"冷房病"を取り上げました。
冷房病にならないためにはどうすればいいかを、東京有明医療大学保健医療学部教授の川嶋朗先生に伺いました。

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症状と原因

そもそも巷で言われるこの「冷房病」、医学的にはどんなものでしょうか?

川嶋「医学用語ではありませんが、これは現代病と言ってもいいものです。

冷房で身体が冷えてしまって起きてくる不調のことです。具体的にはだるい、肩がこる、食欲がない、下痢、便秘、頭痛といった症状に陥ります。

過度に冷房がきついところにいて、どんどん身体が冷やされると起きてきます」

冷房の効いた屋内と外、つまり温度差のあるところを繰り返し移動するとなりやすいとのことですが…

川嶋「その通りです。寒暖差があるということは、自分の身体で温度調節をして体温を一定に保とうとします。その時に自分の身体はエネルギーを使います。そこでエネルギーを消費すると、他に使えるものがなくなって、最終的には、調節に使うエネルギーすら使えなくなって、暑くても汗をかけないとか、そんな状況になります」

実はこの体温調整に、エネルギーを消費しているのです。

川嶋「昔の"暑気あたり"は、暑いので体温を調整のために発汗をすることだけにエネルギーを使ってなりました。が、現代は寒すぎる場所に入るために、普段使わないエネルギーを余計に使うので、夏バテがよりひどくなる。これが現代風夏バテという状況です」

医学用語ではない冷房病、大きな意味では夏バテと同じメカニズムなんです。

身体を冷やさないためには

冷房病になった場合の対処法を伺いました。

川嶋「冷やさない、温めるに尽きます。そういう習慣を考えます。
過度に冷たいものをとらない。飲料なら冷蔵庫から出したての温度は人工的に冷たいので、内臓をどんどん冷やします。
夏は特に麺類をとりますね。冷たい麺類はお腹を冷やす食べ物としては最悪です。真ん中に冷たい温度を維持したまま飲み込んでいくので、内臓をどんどん冷やします。
他に麺類も含めて、よく噛むことは大事です。噛むことで内蔵脂肪を燃やして体温を上げる作用があります。

服装もそうです。薄着になりがちですが、そのまま冷房したところに入ると冷えるので、着脱しやすい服を持ち歩くとか。普通に言われますが、早寝早起きの生活をするとか。
本来緊張している日中と比べると、夜は十分に休息をとる時間なので、ぬるいお風呂にゆっくり入って、入浴剤に炭酸泉などを使うとよりリラックスできます。自分の体力維持につながります」

多田「冷房病のためには、冷麺より温かいラーメンの方がいい。お風呂に関してはシャワーより湯船に浸かったほうがいいと?」

川嶋「はい、ぬるい炭酸泉にゆっくり浸かったほうがいいです」

筋力をつける

多田「冷房病は、冷房のききすぎた屋内に長くいて身体が必要以上に冷やされている状態がよくないということですね」

川嶋「それに強い身体を作らなくてはいけないです。人間の体温は基礎代謝といって、動かなくても身体の中でものを作ったり壊したりしていますが、その状況を強くしなければいけないです。実はそれを一番司っているのは筋肉です。根本的に冷房に負けない体力を作るには、適度に運動することが必要になります」

多田「筋トレはいいですね」

多田は最後に「身体を冷やし過ぎないように。一番は冷房をきつくしないようにですね」と、まとめました。

この暑さの中、冷房は必要です。でも、身体を冷やしすぎて冷房病になることにも要注意です。
(みず)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2018年07月18日07時22分~抜粋

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