多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

自称CBCのワールドカップ評論家、宮部和裕が日本対セネガル戦を分析

6月25日『多田しげおの気分爽快‼︎』は、 FIFA ワールドカップ2018、日本対セネガル戦を自称「CBCのワールドカップ評論家」の宮部和裕アナウンサーが振り返りました。

試合終了からまだ5時間ほどということもあり、テンションが高い宮部アナと多田しげおでした。

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開始直後は心配した

セネガル戦での日本は常にリードを許す展開でしたが、前半には乾が、後半には本田が同点ゴールを決め、2対2の引き分けに持ち込みました。
これを勝てなかったとみるのか、負けなかったと見るのか、どちらが正しいのでしょう?

宮部アナに聞いてみましょう。

「これは『よく負けなかった!』じゃないですか? 2対2の結果だけで見ると、もうひと押しできたかもと思うんですけども、最初のキックオフから、ボールを持ったセネガルの選手たちが縦横無尽にダダダダっと行くじゃないですか。何点取られるのかなあと心配しました」

マネのニョキで失点

今回気になったのは、ゴールキーパー川島による痛恨のパンチング。
詰めていたマネ選手の正面へパスするように弾いてしまいました。これで1点セネガルに入りました。

「本人も反省はしてましたけども、キャッチすればいいと思いがちですが、他に良いパンチングもありましたからね」と川島選手を擁護する宮部アナ。

「マネ選手は足がニョキっと伸びるから要注意なんです。あのリバプール所属で、チャンピオンズリーグでも決勝ゴールを挙げましたから。あのマネ選手のニョキっと出た身体に当たって、ゴールを決められて0対1はしょうがないです」

順位差も身長差も大きい

このワールドカップ前、6月7日にFIFAが発表したランキングでは日本が61位、セネガルが27位でした。

多田「日本の方が遥かに下です。粘って粘って2対2ならようやった、と言っていいわけですか?」

宮部「2回も本当に追いつきましたよね。たぶん、これ、身体能力の差と皆さん、おっしゃってましたけど、相撲でいうがっぷり四つになったら絶対、適わないと思うんです」

身長差はセネガルの方が平均4センチ上回っていました。
データ以上に、ピッチに立ったセネガルチームは一回り大きく見えました。

相手の裏を突く攻撃

「正面切ってぶつかるんじゃなくて、相手の背後、つまり相手ゴールのサイドにボールを放り込んで、そこで金髪の長友選手が行ったり来たり、縦横無尽にやってましたでしょ?」

相手の背後を突く理由を野球のイチロー選手の例を交えて説明する宮部アナ。

「プロ野球のイチロー選手もかつて言ってましたけども、どんなに鍛えても自分の身体の後ろ側は鍛えづらいし、動きづらい。現にいろんな選手がハムストリングとか太ももの裏側の怪我をしますが、あそこはどんな器具でも鍛えにくい。つまりバックで走るのって難しいわけです」

そこにボールを放り込んで、セネガルの守備が乱れたところを長友選手が上手く突いて、折り返したボールを乾選手が決めて1対1の同点ゴールになりました。
本田選手が後半33分に決めたのも、乾選手が相手のゴールの左側から出したボールです。

「乾選手が折り返したボールを岡崎選手が犠牲になってキーパーともつれて、縦になったおかげで、その向こう側の本田選手に折り返したゴールが生まれた。相手の背後から、また戻してという展開で、二つのゴールは決まったわけですよ」

日本らしいサッカーが出来た

多田「それって身体は遥かに負けてたけど、頭ではちょっと勝ってたってこと?」
宮部「頭で上回ってた部分を、組織で実行できたってことですよね」
多田「ある意味、日本らしいサッカーができたとも言えるわけですか?」
宮部「そういうことじゃないですか。一人対一人じゃ適わないけれども、チームとしての一瞬の動き、反応で勝てたんじゃないですかね」

これは、試合が始まる前からの西野監督の采配だったんでしょうか?

宮部「采配であり、試合の方向性をみんなで統一できてたんでしょうね。仲間を信じてそこに放り込まなきゃいけないし、前に走り込む選手はパスが出る前に、そこ予測して行かなきゃいけないですから。それが徹底的にできたというのが勝因でしょう」

日本は結構、強いかも

多田「ということは、結構、日本強いかも。だって、大会始まる前は全敗予想でしょ?」
宮部「皆さん、ひいき目に見て、どの試合を引き分けに予想するかな?ぐらいでしたよね」

多くの評論家は全敗という予想も立てていました。

「全勝を信じてたのは、まだロシアにいるCBCスポーツ局のブブゼラ・加藤ディレクターだけ」

加藤ディレクターはサッカーマニア。わざわざ休暇を取って、ブブゼラを持ってワールドカップを見に行っています。ブブゼラとは2010年ワールドカップ南アフリカ大会で有名になったラッパのような楽器です。

「さっきの試合もゴール裏で、『大迫、半端ないって』のボードの後ろで見てました。僕は仮設スタンドじゃありませんってLINEで逐一教えてくれたんです」

現地の最新情報

加藤ディレクターから、現場からの一番ホットな最新情報が寄せられました。

「テレ朝の松木軍団と同じ飛行機でしたと言ってました。さらにはサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館で、あのタレントの片瀬那奈さんも見かけたそうです」

情報と言うよりロシアを満喫しているだけです。まあ休暇ですから。

「セネガル戦は、コロンビア戦ほど、相手のサポーターはいなかったそうです。今回は日本のサポーターの皆さんの方が多かったという写真も送ってくれました」と宮部アナ。
これが一番、現地の雰囲気が伝わる情報です。

決勝トーナメント進出の条件

次のポーランド戦は日本時間の28日の木曜日夜11時から。
ポーランド戦では引き分け以上で日本の決勝トーナメント進出が決まります。例え負けても、他の試合の兼ね合いで決勝に行けるかもしれません。

「セネガル対コロンビアで、セネガルが勝つとダントツで1位通過しますので、日本が負けたとしても2位で通過の可能性も残されております。ただポーランドも敗退は決まっていますがプライドがかかっています」

ポーランド戦の行方は?

ポーランドは2連敗で敗退が決定し、モチベーションがなくなっているのでは?

「ヨーロッパではサッカーへの関心は絶大。このままでは国に帰れません」

さらにポーランド代表からクラブに帰った選手にとって、契約のことも頭にあります。
選手たちは自分のアピールのために頑張るということもあります。いずれにしろ、日本がいるグループHの中ではポーランドが一番上の8位。当然、油断はできません。

「結局、こういうものってランニングが一番上のところが3連敗しましたね。ワールドカップ恐ろしいですね、で終わるんじゃない?ということは日本は勝てますね?」と楽観的な多田。

「勝てますねって、簡単におっしゃいますけどもね、それは厳しい戦いになりますよ。でも一位通過だと、決勝トーナメントでの相手の対戦チームとの兼ね合いもあります。引き分け以上で行きましょう」

楽観的ではないものの、こちらも勝つことが前提の宮部和裕アナウンサー。
最初はセネガル戦で、もう終わったかと思っていましたが、ポーランド戦が楽しみになりました。
(尾関)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2018年06月25日07時22分~抜粋

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