多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

予知できない直下型地震。だからこそ必要なこと。

6月17日に群馬県で震度5弱の地震があり、翌18日の7時58分には大阪府北部で震度6弱を記録する地震が相次いで発生しました。さらにその前は千葉県でも地震が多発していました。
これらの地震は関連性があるのでしょうか?またすぐどこかで大きな地震が発生するのではないでしょうか?

6月19日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』では、これらの疑問について、名古屋大学地震火山研究センター教授の山岡耕春先生に尋ねました。

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群馬と大阪の関連性は?

まず17日と18日、群馬と大阪で起こった地震の関連性について伺います。

山岡先生「関連性はありません。基本的に距離が遠いです。
あるところで地震が起きると、まわりの地震には影響しますが、群馬と大阪は遠すぎるので関連はないです。
このくらいの地震は、結構日本は多いです」

今回は直下型地震

以前から東海地方では東海大地震、南海大地震が近いと言われていました。
これらの地震はプレートによる地震だそうですが、大阪と群馬の地震の原因は、そういうタイプの地震とは違うのでしょうか?

山岡先生「これは違います。内陸のいわゆる"直下型"と呼ばれる地震です」

多田「直下型地震はよく起こるものですか?」

山岡先生「大小取り混ぜてよく起こります。マグニチュード7クラスの地震は、直下型には限りませんが、日本で年間1回くらいは起きています。
その多く、8割くらいは海で起きますから、あまり大きな影響はないです。たまに陸上で起きると被害が出ます」

今回の規模の地震は年10回くらい

多田「昨日の大阪はマグニチュード6.1でした。このクラスの地震はどのくらい起きるんです?」
山岡先生「日本で年間10回くらいは起きます。それが都市のそばなのか、山の中か、海の下かによって被害が変わります」

多田「そのクラスの地震が昨日は大阪府北部、人口のたくさん住んでいるところ…」
山岡先生「…その真下の浅いところで起きたので、被害が多かったということです」

多田「この直下型の地震は、どこでいつ起きても不思議ではないということですか」
山岡先生「日本は地震の多い国ですから、どこで起きても不思議ではないし、地震は基本的には突然起きるのが普通です」

震度6弱以上から被害が大きくなる

研究も進んではいますが、予知はなかなか難しいようです。

山岡先生「特に直下型の予知はほとんどできないと思った方がいいです。そのためにいつ起きても心配ないように備えるしかないです」

多田「一般的に大きな被害が出るのは震度がどのくらいですか」
山岡先生「目安としては震度6弱以上と考えてください。震度6弱以上になると耐震性の低い建物などが壊れ始めます。またブロック塀が倒れるとかが始まります」

多田は最後に「たまたま群馬、大阪と続いたけど、これはまたいつどこで起きても不思議ではないということです」と、気を引き締めるようにまとめました。

中京圏の愛知・岐阜・三重3県では、2007年(三重地震)以来、10年以上も震度5弱を超える揺れを経験していません。
いつ起こるかわからない地震、家庭での防災対策を見直しましょう。
(みず)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2018年06月19日07時22分~抜粋

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