多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

岐阜県美濃加茂市、自生するアベマキの木を有効活用

6月18日『多田しげおの気分爽快‼︎』では岐阜県美濃加茂市が始めたアベマキの有効活用の話題を取り上げました。

アベマキとは美濃加茂市に多く自生する、ブナ科に属するクヌギの仲間。いろんな加工品が作られており、多田しげおも気になる一品があったようです。
美濃加茂市農林課の山田さんにお話を伺いました。

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アベマキが自生し放題

「林業が盛んではなかった美濃加茂市では、アベマキがずーっと自生したままだったんです。昔は薪として使っていたそうなんですが、最近は薪もあまり使わなくなってしまったので、そのまま放置されているのが今の現状です」

どれくらいの大きさになるんでしょうか?

「70~80歳ぐらいのアベマキたちもたくさんいまして、直径が太くて、両手では覆いきれないぐらいのものもたくさんあります」

高さは何メートルぐらいまで育つかは、ちゃんと計っていないそうですが…。
「山田さんの感じでいくと、どう?」と多田のムチャ振りに、「私の感じで行くと…う~ん、そうですねえ2階建て以上ぐらい」と答えてくれる山田さん。

そんな木がいっぱいあるのなら、有効活用しない手はありません。

最初のアベマキ有効活用は?

硬くて重いことがアベマキの特徴。これを活かして、まず何から始めたのでしょうか?

「一番最初は、硬いという材質を活かして学校の机の天板にしました」

皆さんも使ってきた、あの学校の机より、こどもたちの評判は良いようです。

「今までの学校の机は木っていう感じではなかったんですが、アベマキの天板はすごく肌触りが良いということで、毎日撫でて大事に使っているそうです」

重さは問題なかったんですか?

「1年生の子たちがちゃんと動かせるかどうか、実際作って試してもらいましたけども、これくらいなら動かせるよって言うので、そのままGOでやらさせていただきました」

普段、使うものを作ろう

次は普段使うものを作れないかと考えたそうです。

「森林組合さんとか製材会社さんとか、近くに森林文化アカデミーという学校があるので、学校の子たちにも協力していただいて、シャープペンを商品しました」

さらにボールペンやシャープペンシルなども商品になっています。
「出来上がったものは素晴らしいでしょうね」と興味津々の多田。

「本当に素晴らしいですね。一個一個の木目が違うので、まったく同じものはないんですね。アベマキっていうのは、真ん中とか周りとか、色がどこもかしこも違うので、同じ木で同じ場所で取っても、色や模様はまったく違うので、本当に特徴ある自分だけのシャープペンになります」

多田「気になってるのが、お値段。いくらぐらいで売ってるのかな~?なんですけど」
山田「今のところ、1本3,800円ぐらいで売ってます」
多田「びっくりするほど高くはないですね」

ホッとしたような多田でした。お買い上げなるか?

山の中で力説

アベマキの有効活用としてボールペンやシャープペンが出来上がったわけですが、簡単に出来上がったわけではありません。
最初は何を作ればいいのかも分からなかったようです。しかし情熱だけはありました。

「市内には何人か木工作家さんがいるんですが、私たちは押し売りのように、アベマキの乾燥した板を持って行って、『何かを作ってくれ』ってお願いして、苦労して作っていただいたというのが正直な話です」

元気な話しぶりの山田さん、パワーで押した感も…。

多田「持ってこられた木工職人さん、ええ?これで?という感想だったでしょうね」

「もともと、どんな木かもわからないということだったので、作家さんを山に連れて行ったんです。これがアベマキなんだと見せながら、なぜアベマキを使いたいのかって1時間ぐらい山の中で話をしました。それで、すごく理解してくださって、いろいろと考えて作ってくださいました」

「山田さんが、美濃加茂のためにも、ぜひぜひ、と力説してる感じがすごく目に浮かぶわ。最後の殺し文句は『美濃加茂のためになんとかやってくれん?』だったんじゃない?」と言う多田に、「まさに、その言葉を言いました!」と山田さん。

アベマキと言えば美濃加茂

アベマキを使ってみた木工作家の評判は?

「すごく硬かったんだけれども、硬いからこそ、薄い部分まで作れるとか、そういう利点も見つけてくださいました。模様や木目も今までの木にはないものなので、すごく魅力ある良い表情してるよって褒めてくださいました」

「良い表情をしてるよ」と木を扱う職人ならではの表現。
「褒めてくださいました」と言う山田さんは、まるでアベマキの母の様です。アベマキで作られた商品は、美濃加茂市のふるさと納税の返礼品としても検討されています。

「アベマキは磨けば磨くほど、良い顔になってきます。美濃加茂といったらアベマキ。アベマキといったら美濃加茂というぐらいアベマキが広まっていくと良いなと思っています」と言う山田さんでした。
(尾関)
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2018年06月18日08時14分~抜粋

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