多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

日本一長い名の高校 金沢大学人間社会学域学校教育学類附属高等学校

日本一名前が長い高校は、石川県金沢市にある金沢大学人間社会学域学校教育学類附属高等学校です。
ひらがなにすると「かなざわだいがくにんげんしゃかいがくいきがっこうきょういくがくるいふぞくこうとうがっこう 」です。
歴史のある国立の高等学校で、石川県有数の進学校です。

6月13日『多田しげおの気分爽快!!』では、金沢大学人間社会学域学校教育学類附属高等学校校長の山本吉次先生にお話を伺いました。

[この番組の画像一覧を見る]

名前が長くなった理由

改めまして、金沢大学人間社会学域学校教育学類附属高等学校、まさに金沢大学の付属高校なわけですが、どうして正式名称がこんなに長いんでしょう?

「2008年3月までは、金沢大学教育学部附属高等学校という名前だったんです」

10年前に金沢大学の組織が8学部から3学域16学類に再編され、その時に「教育学部」が「人間社会学域学校教育学類」に改められました。
その結果、附属高等学校の正式名称の「教育学部」が「人間社会学域学校教育学類」に変更されたというわけです。

「金沢大学附属高校」ではいけなかったんでしょうか?

「実は金沢大学付属高校と言う名前も希望したんですけども、幼稚園、小学校、中学校、特別支援学校もあって、それぞれが全てこの名前をつけるということになったので、高校だけが金沢大学附属高校というわけにはいかなかったんです」

それでは幼稚園も他の学校も、全部「金沢大学付属」で統一することはできなかったんでしょうか?

「なかなか文科省の方も許さなかったので。学部につきなさいということだったんで」

学部名が変わったので、必然的に校名も変わったということです。

普段は略称

改めまして、金沢大学人間社会学域学校教育学類附属高等学校、さすがにこの名前は長すぎるため、電話に出る時など普段先生たちは「金沢大学付属高等学校」という略称を使っているそうです。

「一般には、地元では金大付属(きんだいふぞく)とか付属高校とか金付(きんぷ)と言われています」

「キンダイ」と言われると、ピンとくる方も多いでしょう。

「関西の方では間違えられることが多いです」

金沢では金沢大学はキンダイ(金大)っていうんですね。全国的には「キンダイ」と言えば近畿大学を浮かべる方も多いでしょう。

ちなみに当地の名古屋では、名古屋大学を「メイダイ」と言いますが、全国的に「メイダイ」は明治大学を指すことが多く、誤解を招くのと同じケースですね。

校歌はどうなった?

改めまして、金沢大学人間社会学域学校教育学類附属高等学校、この長い正式名称を使う時はどんな時かというと、入学式や卒業式の儀式です。
また調査書などの正式な書類も正式名称を使うのですが、判子で押すということです。さすがに書くより、判子で押した方が速いですからね。

学校名が長くなって気になるのは校歌ですが、昭和27年に室生犀星によって作られた校歌には学校名が入っていませんでした。ある意味ラッキーでした。

ちなみに室生犀星は金沢出身の詩人。あの「ふるさとは遠きにありて思ふもの」の生みの親です。

長い名前をアピール

学校名が変わったことで、他にもこんな大変なことがありました。

「校門のところの、御影石に彫ってある校名を、もう1回彫りなおすというのが大変でした。後は判子とか全部変えるということでした」

もちろん生徒たちにも影響が及びました。
大学の願書などの書類に学校名を書く際、正式名称で書くと枠が足りないというのが悩ましいそうです。もちろん書く時間もかかります。

「これからも長い校名で大変でしょうけども、逆にこの長い校名を全国に…」と言う多田の言葉を、「アピールしております!」と先取りする山本先生。

「生徒たちも、吹奏楽部なんかは、演奏前に、敢えてこの長い名前を言って付属高校の特別感をアピールしてます」

金沢大学人間社会学域学校教育学類附属高等学校、この名を耳で聴くのも楽しみです。
(尾関)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
この記事をで聴く

2018年06月13日07時43分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報