多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

気象記念日だから、バッジの日?バッジの話あれこれ

金曜日の『多田しげおの気分爽快!!朝からP・O・N』では、当番組のご意見番並びにCBC特別解説委員の石塚元章が、「金曜コラム」と題し様々な話題を届けています。

6/1は「バッジの日」ということで、「バッジ」をテーマに話をしました。

なぜ6月1日がバッジの日になったのか?それは、この日が「気象記念日」でもあるからです。

意外な理由

「はぁ?意味がわかりませんけど?」とお思いでしょう。順を追って説明します。

今から143年前の1875年(明治8年)6月1日、気象庁の前身である東京気象台が設置され、気象と地震の観測が開始されました。これを記念して1942年(昭和17年)に制定されたのが気象記念日です。

さて、ここで問題です。バッジのことを日本語で何と言うでしょう?
答えは「徽章」。そう、「きしょう」です。

もうおわかりですね。同音だからということで、1993年(平成5年)に徽章工学協会が「バッジの日」を制定しました。早い話が、ダジャレです。

「だったら、"起床"に引っ掛けて『早起き記念日』とか、ナンボでもできそうですね」と、パーソナリティの多田しげおも冗談めかして言うのでした。

もっとも、徽章という言い方をするのは今どき稀で、一般的には「バッジ」または「バッチ」と言われていますね。英語では「badge」なので、厳密には「バッジ」が正しい発音です。
「バッヂ」という表記も存在します。

バッジを外して

徽章の「徽」は旗じるしという意味。バッジには元々、その人のポジション・階級・所属・資格などを表す、象徴的な意味合いが非常に強く含まれています。

先月、100歳の誕生日を迎えた中曽根康弘元氏。
彼が首相だった1983年(昭和58年)、ロッキード事件1審裁判で実刑判決を受けた田中角栄元首相に対し、「党を救うためにバッジを外していただきたい」という内容の手紙を出していました。

実際には田中氏の秘書が受け取り、本人に見せなかったため、幻の手紙となったのでした。この件は、手紙全文を入手した産経新聞が5月28日に報じています。

ここで中曽根氏が書いたバッジとは議員バッジのこと。バッジを外す、つまり辞職を促しています。

「逆に、『バッジを金で買う』という言い方もありますね。選挙でお金をばらまいて」と石塚。

さらに海外の例も挙げます。

「アメリカの映画なんか観てると、問題を起こした捜査官に『拳銃とバッジを置いてけ!』って言うシーンがありますよね。向こうでは警察手帳に当たるものがバッジですから、その地位じゃなくなるんだという意味合いになる」

首相でも顔パスできない

日本では弁護士のバッジも有名ですね。ひまわりと天秤がデザインされており、正義と公平さを表しています。

最近では、警視庁捜査一課が付けている赤いバッジ。昔の刑事ドラマには見られないものですが、2000年代に始まったドラマでは忠実に再現されるようになっています。とは言え、悪用防止のため本物とはちょっと違うようですが。

国会議員のバッジに話を戻すと、衆議院と参議院とでは若干違っています。
金色の菊のデザインは同じですが、素材は衆議院が金メッキ、参議院が金張り。土台の色が衆議院は赤紫、参議院は紺色。参議院の方がやや高価となっています。

バッジを付け忘れると、国会議員は厳密には本会議場に入れません。過去の例では、当時の福田赳夫首相が、衛視(ガードマン)に止められたというエピソードがあります。首相でも顔パスはできないのです。
ちなみにその時は、近くにいた森喜朗官房副長官に慌ててバッジを借りて入場したとか。

その一方で、うっかり衛視がスルーしてしまい、答弁をしたりした後で付けてないことがわかり問題になったケースもあったそうです。

日本のバッジ発祥の地

さて、小さいながらも細かいデザインが施されるバッジ。
その金属加工技術のルーツは紀元前5000年ぐらいまで遡ります。メソポタミア(現在のイラク南部辺り)に栄えていた、シュメール人の文化から生まれました。
ここで、金属を加工して装飾品などを作る彫金の技術が発達し、世界に広まっていきます。

日本に来たのは7世紀ぐらいから。日本人は器用なので、金属工芸という分野ができ、刀・鎧兜はもちろん、刀の鍔(つば)や髪飾りなど、世界的にも誇れる精巧なものを作っていくようになります。

これがバッジと結び付くのは明治時代になってから。外国からは徽章や勲章や金ボタンなどの文化が入って来ます。
そして明治18年、日本帝国徽章商会という会社が東京にできます。創業者は、雑貨商を営んでいた鈴木梅吉氏。ここが日本のバッジメーカーの始まりだと言われており、今でも多くの徽章業に影響を与えています。

現在、東京・飯田橋散歩道にある会社の跡地には、「徽章業発祥の地」という石碑が建てられています。

小さいけど力持ち

戦時中は軍隊の徽章として、戦後は会社の社員章として、バッジ作りが発達していきました。
今は、ファッションアイテムとして「缶バッジ」が流行っていますね。タレントやアニメなどのキャラクターグッズでも定番になっています。

缶バッジは元々、アメリカで政治的キャンペーンや選挙活動で利用されていたのがルーツです。今でも大統領選挙では、候補者の缶バッジが大量に出回ります。当然、支持者が同じなら仲間意識が生まれます。

バッジを付けることで、グループ間の一体感を生み出す効果もあれば、逆に縛りや制限を与えてしまうデメリットもあるというバッジ。

「小さいけど、結構な力持ちなのがバッジ」だとまとめる、石塚でした。
(岡戸孝宏)
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2018年06月01日07時21分~抜粋

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