多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

奈良県は靴下の生産日本一!

5月28日『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』の47都道府県のひとつを取り上げて紹介するコーナー、今週は「そうだったか、奈良県」です。奈良というと東大寺、法隆寺、奈良公園の鹿とかが思い浮かびますが、実は奈良県は靴下の生産量日本一なのです。

現在、日本での靴下は輸入品が多く、国産靴下は靴下全体の15%ほど。そのうち奈良県は60%以上を生産しており全国一の生産量を誇ります。今日は奈良県のメーカーのひとつ、大和高田市西垣靴下株式会社の矢羽野さんにお話を伺いました。

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靴下を作りはじめた発端は?

西垣靴下株式会社では一日約一万足くらいの靴下を作っているそうです。

多田は「すごい量ですね」と感心。
「どうして、奈良県は靴下の生産が盛んなのですか。歴史的にはいつからですか」と尋ねます。

矢羽野さん「奈良県は海なし県です。盆地で非常に水不足で、水がなくても作りやすい綿花が、江戸時代、お米の生産量を補うために作られていました。
実際に靴下作りが始まったのは明治に入ってからです。馬見村(現在の広陵町)で糸を作っていた吉井さんが手回しの編み立て機を持ち帰って靴下の製造をはじめた、と言われています。
農家の副業だったものが本業に発達したということです」

それが発端で、今では靴下が奈良の地場産業になっているそうです。

ちょっといいものを

奈良で靴下を作っている会社は、奈良県靴下組合に加盟しているところが140社。
全盛期は340社くらいあり、6割も減少しています。

輸入品が多くなっている中、奈良県の靴下メーカーでは差別化を図っています。

矢羽野さん「足を固めることで運動効率を高める靴下など、ちょっと上のものを作る。奈良県全体がそういう方向です」

靴下ソムリエ!?

奈良県靴下工業協同組合は奈良県産の靴下の価値を高めようと「靴下ソムリエ」という認定資格を作りました。どんな資格なのでしょう?

矢羽野さん「奈良県産の靴下の魅力や価値を育てようということで、靴下の魅力や歴史や技術、原材料を勉強します」

多田「そうやってみなさんで奈良の靴下のブランド力を高めていこうということですね」

矢羽野さん「今は国産が見直されてはいますが、それが奈良県で作られているということをご存じの方が少ないので、もっとそういうことを発信したいと奈良県全体でがんばっているところです」

靴下を選ぶコツ

多田「矢羽野さんご自身も靴下ソムリエだそうですが、靴下を選ぶ時にどういうところをチェックしたらいいんですか?」

矢羽野さん「かかとですかね。かかとを合わせて靴下をはくと、靴の中でずれたりしないので、そこをチェックするといいと思います」

多田「まずはかかとがピタッとするものを見つけて、あとは肌触りなどですね」

矢羽野さん「奈良県には葛和紙(くずわし)という繊維があります。奈良に吉野葛というお菓子がありますが、その製造過程で出る繊維を和紙ですいたものを、奈良独自の繊維として作っています。その葛和紙繊維の靴下はとてもさらっとしています。リネンみたいな素材で、これから夏にはいいと思います」とアドバイスをしてくれました。

葛和紙繊維の靴下はプレゼントにいいですね。「今治タオル」がブランド化に成功したように、「奈良靴下」も有名になるかもしれません。
(みず)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2018年05月28日07時32分~抜粋

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