自治体ごとにデザインが異なるマンホールの蓋。最近この蓋がブームとなっており、「蓋女」(ふたじょ)と呼ばれる女性ファンまで現れています。
5月23日放送の『多田しげおの気分爽快‼︎』で紹介した石川県かほく市のマンホールの蓋は、その中でもちょっと変わった特長があるようです。
マンホールブーム到来
今、マンホールが密かなブーム。マンホールの蓋の図柄には各地域の魅力がよく出ていて、全国各地のマンホールを訪れるマニアがいるそうです。さらにマンホールの蓋のデザインをカードにしたマンホールカードも配布されているそうです。
そんなマンホールブームの中、マンホールの蓋に広告を出してみませんか?と始めたのが、石川県のかほく市です。今年で5年目を迎えるその事業について、石川県かほく市の上下水道課の奥谷さんに伺いました。
カラフルなマンホールの蓋
マンホールの蓋は鉄です。その表面に協賛企業スポンサーがどういう風に広告を出すんですか?
「マンホールの蓋の表面が少しくぼんでいる部分に、協賛企業の図柄をデザインした樹脂製のパネルを設置しています」
直径60センチのマンホールの蓋に、直径40センチの企業ロゴなどが描かれたパネルがはめられています。もちろんカラーで、今までのマンホールの蓋の黒いだけのイメージとは大違いです。
見るだけで楽しい
どんな会社が広告を出してるんですか?
「市内とか全国の11社に加えて、地元の本屋さんですとか幼稚園、民宿、ガソリンスタンドも出されていますね」
全部で15枚の蓋がJR七尾線宇野気駅と高松駅周辺にあります。
多田「本屋さんなんかいいですね。そのマンホール見て、ふと向こう見るとその本屋があるとかそういうことですよね?」
奥谷さん「そうですね。その本屋さんに関しましては、図柄に立ち読みOKって書いてありまして、すごいユニークなものになってます」
いろんな図柄があって、見て歩くだけでも楽しそうです。
「結構、地元のお子さんとか親子連れの方が散歩で来られてて、写真撮られてる方もいらっしゃいます」
スマホをかざすとCMも流れる
このマンホールの蓋には、AR(拡張現実)という技術が用いられているそうです。
「このカラーのマンホールを、あるアプリをインストールしたスマートフォンをかざしますと、協賛企業のCMが流れる仕組みになっています」
「考えてますね。これは、コマーシャル効果はかなり大ですよね」と多田。
「やった当時は全国的にもそういった事例がありませんでしたが、協賛企業はやっぱり普通の広告を出すよりも、ユニークな事業に参加したいということで、たくさんやっていただいております」と奥谷さん。
多田は「テレビ、ラジオよりも地元のマンホールを見て、顔をあげれば、そこにその本屋さんがあるわとかいう、地元のスポンサーにとってみれば、ものすごく有効な広告手段ですもんね」と感心しきりです。
マニアが全国からやって来る
全国にいるマンホールファンアの反響はどうでしょう?
「かほく市は、このマンホール以外にもマンホールカードも配布させていただけるんですけども、カードを取りにいらっしゃった方が実際にスマホをかざして、見ていただいてる姿をよく拝見しています」
カードを貰いに来た人にはどこから来たか訪ねるそうで、北は北海道から南は沖縄まで、たくさんの方が来ているそうです。
「来ていただいた方に接触するということ自体も、なかなか良い事ですよね」と言う多田に、「人との繋がりって大事だと思いますので、そういう面からも良いことかなと思います」と奥谷さん。
かほく市役所は一年に一回、職員提案というものを行っていて、このマンホールの蓋は、それで大賞を獲得した事業だそうです。
マンホールカードは無料。かほく市役所上下水道課で一人につき一枚配布しています。旅行の際には、ぜひゲットしたいカードです。
(尾関)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2018年05月23日08時18分~抜粋